確率変数 $X$ の確率分布が与えられています。$X$ は 1, 2, 3, 4, 5 の値を取り、それぞれの確率が $p$, $2p$, $1/12$, $p$, $q$ です。$X$ の期待値が 3 であるとき、$p$ と $q$ の値を求めます。

確率論・統計学確率分布期待値連立方程式
2025/5/6

1. 問題の内容

確率変数 XX の確率分布が与えられています。XX は 1, 2, 3, 4, 5 の値を取り、それぞれの確率が pp, 2p2p, 1/121/12, pp, qq です。XX の期待値が 3 であるとき、ppqq の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、確率の合計が 1 であることから、ppqq の関係式を求めます。
p+2p+112+p+q=1p + 2p + \frac{1}{12} + p + q = 1
4p+q=11124p + q = 1 - \frac{1}{12}
4p+q=11124p + q = \frac{11}{12} ...(1)
次に、期待値が 3 であることから、ppqq の別の関係式を求めます。期待値は、各値とその確率の積の合計です。
1p+22p+3112+4p+5q=31 \cdot p + 2 \cdot 2p + 3 \cdot \frac{1}{12} + 4 \cdot p + 5 \cdot q = 3
p+4p+14+4p+5q=3p + 4p + \frac{1}{4} + 4p + 5q = 3
9p+5q=3149p + 5q = 3 - \frac{1}{4}
9p+5q=1149p + 5q = \frac{11}{4} ...(2)
(1)式と(2)式を連立させて、ppqq を求めます。
(1)式より、q=11124pq = \frac{11}{12} - 4p
これを(2)式に代入すると、
9p+5(11124p)=1149p + 5(\frac{11}{12} - 4p) = \frac{11}{4}
9p+551220p=33129p + \frac{55}{12} - 20p = \frac{33}{12}
11p=33125512-11p = \frac{33}{12} - \frac{55}{12}
11p=2212-11p = -\frac{22}{12}
p=212=16p = \frac{2}{12} = \frac{1}{6}
q=11124p=1112416=1112812=312=14q = \frac{11}{12} - 4p = \frac{11}{12} - 4 \cdot \frac{1}{6} = \frac{11}{12} - \frac{8}{12} = \frac{3}{12} = \frac{1}{4}

3. 最終的な答え

p=16p = \frac{1}{6}, q=14q = \frac{1}{4}

「確率論・統計学」の関連問題

25人の生徒の数学のテストの結果を表にまとめたものです。表の一部が空欄になっており、(1)空欄アに当てはまる数を求め、(2)階級値をもとに得点の平均値を求める問題です。

統計度数分布相対度数平均値階級値
2025/5/7

ある試験の点数 $X$ の平均が60点、標準偏差が15点である。成績 $Y$ を $Y = 50 + 10 \times \frac{X - 60}{15}$ として与えるとき、$Y$ の標準偏差を求...

統計標準偏差一次変換
2025/5/7

n=6のデータとして(1,0), (0,1), (0,1), (1,1), (1,1), (1,1)が得られたとき、相関係数の値に最も近いものを選択する。

相関係数統計分散共分散
2025/5/7

n=6のデータとして、(1, 0), (0, 1), (0, 1), (1, 1), (1, 1), (x, y)が得られた。このデータの相関係数が0であるとき、(x, y)としてあり得るものを全て選...

相関係数共分散統計
2025/5/7

AさんとB君がn個の質問に答え、「はい」を1、「いいえ」を0で表したデータ $(x_1, y_1), ..., (x_n, y_n)$ が与えられた。ここで、$x_i$ はAさんがi番目の質問に答えた...

相関係数統計線形関係
2025/5/7

度数分布表が与えられており、(1)累積度数⑦を求める。(2)累積相対度数④を求める。

度数分布累積度数累積相対度数平方根おうぎ形面積
2025/5/7

与えられた表から、変数 $x$ と $y$ の相関係数 $r_{xy}$ を計算し、小数点以下第2位まで求めます。

相関係数統計データ解析
2025/5/7

問題文は、ある調査結果から得られるZの値に基づいて、帰無仮説(「会社Kで製造されたミネラルウォーターの内容量の平均は1000mLである」)を棄却できるかどうかを、有意水準5%と1%で判断する問題です。...

仮説検定有意水準Z値帰無仮説棄却
2025/5/7

会社Kで製造されたミネラルウォーターの内容量の母平均$m$を推定するために、100本を無作為抽出し、標本平均$X$を求めた。標本平均は1007.7mL、標本標準偏差は35mLであった。帰無仮説を$m=...

統計的推定仮説検定標本平均正規分布中心極限定理
2025/5/7

赤い袋に1と2のカード、白い袋に2と4のカードが入っている。それぞれの袋から1枚ずつカードを取り出す。赤い袋から取り出したカードの数を確率変数$A$、白い袋から取り出したカードの数を確率変数$B$とす...

確率期待値分散確率変数
2025/5/7