点 $P(0,0,2)$ と点 $Q(1,2,3)$ を結ぶ経路 $C$ について、線積分 $\int_C (\frac{2x}{y}+z) ds$ を求めよ。ただし、経路 $C$ は特に指定されていないため、ここでは $P$ から $Q$ への直線経路であると仮定する。

解析学線積分ベクトルパラメータ表示
2025/5/6

1. 問題の内容

P(0,0,2)P(0,0,2) と点 Q(1,2,3)Q(1,2,3) を結ぶ経路 CC について、線積分 C(2xy+z)ds\int_C (\frac{2x}{y}+z) ds を求めよ。ただし、経路 CC は特に指定されていないため、ここでは PP から QQ への直線経路であると仮定する。

2. 解き方の手順

まず、経路 CC をパラメータ表示する。P(0,0,2)P(0,0,2) から Q(1,2,3)Q(1,2,3) への直線経路は、パラメータ tt (0t10 \le t \le 1) を用いて次のように表せる。
r(t)=(1t)P+tQ=(1t)(0,0,2)+t(1,2,3)=(t,2t,2+t)r(t) = (1-t)P + tQ = (1-t)(0,0,2) + t(1,2,3) = (t, 2t, 2+t)
よって、x=tx = t, y=2ty = 2t, z=2+tz = 2+t となる。
次に、dsdsdtdt で表す。
r(t)=(1,2,1)r'(t) = (1, 2, 1)
r(t)=12+22+12=6|r'(t)| = \sqrt{1^2 + 2^2 + 1^2} = \sqrt{6}
したがって、ds=r(t)dt=6dtds = |r'(t)| dt = \sqrt{6} dt
次に、積分する関数 2xy+z\frac{2x}{y} + ztt で表す。
2xy+z=2t2t+(2+t)=1+2+t=3+t\frac{2x}{y} + z = \frac{2t}{2t} + (2+t) = 1 + 2 + t = 3+t
最後に、線積分を計算する。
C(2xy+z)ds=01(3+t)6dt=601(3+t)dt=6[3t+12t2]01=6(3+12)=762\int_C (\frac{2x}{y}+z) ds = \int_0^1 (3+t) \sqrt{6} dt = \sqrt{6} \int_0^1 (3+t) dt = \sqrt{6} [3t + \frac{1}{2}t^2]_0^1 = \sqrt{6} (3 + \frac{1}{2}) = \frac{7\sqrt{6}}{2}

3. 最終的な答え

762\frac{7\sqrt{6}}{2}

「解析学」の関連問題

$a > 0$とする。放物線 $y = x^2 - 4ax + 3a^2$ と $x$軸で囲まれる部分の面積が100のとき、$a$の値を求めよ。

積分二次関数面積定積分
2025/6/16

関数 $y = (2x)^x$ の微分 $\frac{dy}{dx}$ を求める問題です。

微分対数微分関数の微分連鎖律積の微分法
2025/6/16

放物線 $C: y = f(x) = x^2 - 2x + 4$ の $x > 0$ の部分に点 $P(t, t^2 - 2t + 4)$ をとる。点PにおけるCの接線を $l$ とする。 (1) $...

微分接線積分面積
2025/6/16

問題文は「次の微分係数を定義に従って求めよ。」であり、以下の2つの問題を解く必要があります。 (1) $f(x) = x^2$ の $x=2$ における微分係数 (2) $f(x) = x^2$ の ...

微分係数極限関数の微分
2025/6/16

関数 $f(x,y)$ が次のように定義されています。 $f(x,y) = \begin{cases} \frac{2x^3y - 3xy^3}{x^2 + y^2} + xy^3 & (x,y) \...

偏微分多変数関数極限偏導関数
2025/6/16

問題は、以下の関数について、導関数を定義に従って求めることです。 (1) $f(x) = x$ (2) $f(x) = 3x + 2$ (4) $f(x) = 3(x-1)^2$

導関数微分極限
2025/6/16

放物線 $C: y = -2x^2 - x + 8$ について、以下の問題を解く。 (1) 放物線Cとx軸の$x > 0$の部分との交点Aの座標と、y軸との交点Bの座標を求める。 (2) 放物線C上の...

二次関数微分最大値面積グラフ
2025/6/16

関数 $y = x^{3x}$ を対数微分法を用いて微分しなさい。ただし、$x > 0$ とする。

対数微分法関数の微分合成関数の微分積の微分
2025/6/16

$0 \le t \le 2$ を満たす実数 $t$ に対して、 $xy$ 平面上の曲線 $y = |\sqrt{x} - t|$ を $C$ とする。また、曲線 $C$ と $x$ 軸、および直線 ...

積分絶対値面積最大値最小値関数のグラフ
2025/6/16

実数 $t$ が $0 \le t \le 2$ を満たすとき、曲線 $y = \sqrt{\sqrt{x} - t}$ を $C$ とする。曲線 $C$ と $x$ 軸、および直線 $x = 4$ ...

積分面積最大値最小値置換積分
2025/6/16