半径 $a$ の円 $C$ の周上に相異なる3点 $A, B, P$ があり、弦 $AB$ の長さが $\sqrt{3}a$ である。ただし、$a > 0$ とする。 (1) 点 $P$ が直線 $AB$ に関して点 $O$ と同じ側にあるとき、$\angle APB$ を求めよ。 (2) 点 $P$ が円 $C$ の周上を動くとき、$\triangle PAB$ の面積が最大となる時の $PA$ の値と、その時の面積を求めよ。

幾何学三角形円周角余弦定理面積
2025/5/6

1. 問題の内容

半径 aa の円 CC の周上に相異なる3点 A,B,PA, B, P があり、弦 ABAB の長さが 3a\sqrt{3}a である。ただし、a>0a > 0 とする。
(1) 点 PP が直線 ABAB に関して点 OO と同じ側にあるとき、APB\angle APB を求めよ。
(2) 点 PP が円 CC の周上を動くとき、PAB\triangle PAB の面積が最大となる時の PAPA の値と、その時の面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円の中心角 AOB\angle AOB を求める。弦 ABAB の長さが 3a\sqrt{3}a で、半径が aa であるから、OAB\triangle OAB は二等辺三角形であり、AB=3aAB = \sqrt{3}a である。AOB=θ\angle AOB = \theta とすると、余弦定理より、
(3a)2=a2+a22a2cosθ(\sqrt{3}a)^2 = a^2 + a^2 - 2a^2 \cos \theta
3a2=2a22a2cosθ3a^2 = 2a^2 - 2a^2 \cos \theta
1=2cosθ1 = -2 \cos \theta
cosθ=12\cos \theta = -\frac{1}{2}
よって、θ=2π3=120\theta = \frac{2\pi}{3} = 120^\circ である。
PP が直線 ABAB に関して点 OO と同じ側にあるとき、APB\angle APB は中心角の半分であるから、APB=12AOB=12(120)=60\angle APB = \frac{1}{2} \angle AOB = \frac{1}{2} (120^\circ) = 60^\circ である。
(2) PAB\triangle PAB の面積が最大となるのは、点 PP が弦 ABAB から最も遠い位置にあるときである。つまり、点 PP が弦 ABAB の垂直二等分線上にあり、円の中心 OO と反対側にあるときである。このとき、PA=PBPA = PB となる。また、弦 ABAB の長さは 3a\sqrt{3}a であり、AOB=120\angle AOB = 120^{\circ} であるから、AOB\angle AOB の円周角は 6060^{\circ} である。点Pが円弧AB上で、Oと反対側にあるとき、APB=12(360120)=120\angle APB = \frac{1}{2}(360^{\circ}-120^{\circ}) = 120^{\circ}
PA=xPA = x とすると、余弦定理より、
(3a)2=x2+x22x2cos120(\sqrt{3}a)^2 = x^2 + x^2 - 2x^2 \cos 120^\circ
3a2=2x22x2(12)3a^2 = 2x^2 - 2x^2 (-\frac{1}{2})
3a2=2x2+x2=3x23a^2 = 2x^2 + x^2 = 3x^2
x2=a2x^2 = a^2
よって、x=ax = a であるから、PA=aPA = a である。
PAB\triangle PAB の面積は 12PAPBsinAPB=12aasin120=12a232=34a2\frac{1}{2}PA \cdot PB \cdot \sin \angle APB = \frac{1}{2}a \cdot a \cdot \sin 120^{\circ} = \frac{1}{2}a^2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3}}{4}a^2 である。
PP が弦 ABAB の垂直二等分線上にあるとき、弦 ABAB と点 PP との距離を hh とすると、S=12ABhS = \frac{1}{2} AB \cdot h となる。PA=PB=aPA = PB = a のとき、点 PP は円の中心 OO から最も遠い位置にあるので、h=a+a2=3a2h = a + \frac{a}{2} = \frac{3a}{2}. よって、S=123a3a2=334a2S = \frac{1}{2} \sqrt{3}a \cdot \frac{3a}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{4} a^2 である。

3. 最終的な答え

(1) APB=60\angle APB = 60^\circ
(2) PA=aPA = a のとき、最大値 334a2\frac{3\sqrt{3}}{4}a^2 をとる。
```
1 6
3 1
3
4 3
5 3
6 4
```
よって答えは
1:6
2:0
3:1
4:3
5:3
6:4
7:a^2

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