一辺の長さが12cmの正方形ABCDがある。辺AB上に点E, Fがあり、AE=EF=FBである。辺DC上に点G, Hがあり、DG=GH=HCである。EHとFGの交点をP、EHとBGの交点をQとする。 (1) EHの長さを求めよ。 (2) PQの長さを求めよ。 (3) 四角形PFBQの面積を求めよ。

幾何学正方形三平方の定理相似面積
2025/5/6

1. 問題の内容

一辺の長さが12cmの正方形ABCDがある。辺AB上に点E, Fがあり、AE=EF=FBである。辺DC上に点G, Hがあり、DG=GH=HCである。EHとFGの交点をP、EHとBGの交点をQとする。
(1) EHの長さを求めよ。
(2) PQの長さを求めよ。
(3) 四角形PFBQの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) EHの長さを求める。
EHは正方形ABCDの辺を斜辺とする直角三角形ECHの斜辺である。ECの長さは12cmであり、CHの長さはDC/3 = 12cm/3 = 4cmである。三平方の定理より、
EH2=EC2+CH2EH^2 = EC^2 + CH^2
EH2=122+42=144+16=160EH^2 = 12^2 + 4^2 = 144 + 16 = 160
EH=160=16×10=410EH = \sqrt{160} = \sqrt{16 \times 10} = 4\sqrt{10} cm
(2) PQの長さを求める。
点E, F, BはABを三等分するので、AE = EF = FB = 12/3 = 4cm
点D, G, H, CはDCを三等分するので、DG = GH = HC = 12/3 = 4cm
△EFQと△CBQは相似であり、相似比はEF:BC = 4:12 = 1:3である。
したがって、EQ:CQ = 1:3、EQ:EC = 1:4、EQ = (1/4)EC。
ECの長さは12cmなので、
EQ=14×EC=14×12=3EQ = \frac{1}{4} \times EC = \frac{1}{4} \times 12 = 3
CQ=34×EC=34×12=9CQ = \frac{3}{4} \times EC = \frac{3}{4} \times 12 = 9
また、△AEPと△CGPも相似であり、AE = 4cm、CG = 8cmなので、相似比はAE:CG = 4:8 = 1:2である。
EP:GP = 1:2なので、EP:EG = 1:3、EP = (1/3)EG。
EGは正方形ABCDの辺を斜辺とする直角三角形EDGの斜辺である。EDの長さは12cmであり、DGの長さは4cmである。
EG2=ED2+DG2EG^2 = ED^2 + DG^2
EG2=122+42=144+16=160EG^2 = 12^2 + 4^2 = 144 + 16 = 160
EG=160=16×10=410EG = \sqrt{160} = \sqrt{16 \times 10} = 4\sqrt{10}
よって、EP=13EG=4103EP = \frac{1}{3} EG = \frac{4\sqrt{10}}{3}
また、EH=410EH = 4\sqrt{10}であるから、
PQ=EHEPHQ=41041033PQ = EH - EP - HQ = 4\sqrt{10} - \frac{4\sqrt{10}}{3} - 3
EH=160=410EH = \sqrt{160} = 4\sqrt{10}
EQ=3
EPEH=AEAE+CG=44+8=412=13\frac{EP}{EH} = \frac{AE}{AE+CG} = \frac{4}{4+8} = \frac{4}{12} = \frac{1}{3}
EP=13×410=4103EP = \frac{1}{3} \times 4\sqrt{10} = \frac{4\sqrt{10}}{3}
HQ=HCBC×EH412EC=13×EC=31HQ = \frac{HC}{BC} \times EH \frac{4}{12} EC = \frac{1}{3} \times EC = \frac{3}{1}
PQ=EHEPEQ=41041033=81033PQ = EH - EP - EQ = 4\sqrt{10} - \frac{4\sqrt{10}}{3} - 3 = \frac{8\sqrt{10}}{3} -3
(3) 四角形PFBQの面積を求める。
四角形PFBQは台形である。台形の面積は(上底+下底)×高さ÷2で求められる。上底PFと下底BQ、そして高さFBを求める。
PF=DGDC×EH=412EH=13(410)=4310PF = \frac{DG}{DC} \times EH = \frac{4}{12} EH= \frac{1}{3} (4\sqrt{10}) = \frac{4}{3} \sqrt{10}
BQ=GH+HCDCEH=812EH=23(410)=8310BQ = \frac{GH + HC}{DC} EH= \frac{8}{12} EH= \frac{2}{3} (4\sqrt{10}) = \frac{8}{3} \sqrt{10}
FB= 4cm
(4310+3×4310)×4÷2=(210)×2=410(\frac{4}{3}\sqrt{10} + 3 \times \frac{4}{3}\sqrt{10}) \times 4 \div 2 = (2\sqrt{10}) \times 2 =4\sqrt{10}

3. 最終的な答え

(1) EHの長さ: 4104\sqrt{10} cm
(2) PQの長さ: 81033\frac{8\sqrt{10}}{3} - 3 cm
(3) 四角形PFBQの面積: 4104\sqrt{10} cm2^2

「幾何学」の関連問題

直線lとmが平行なとき、図に示された角度が50°である場合に、角度xの大きさを求める問題です。

平行線角度同位角外角
2025/5/6

2本の平行な直線 $l$ と $m$ があり、直線 $l$ 上に $50^\circ$ の角が与えられています。このとき、$l$ と $m$ を横切る別の直線によってできる角 $x$ の大きさを求める...

平行線角度同位角角の計算
2025/5/6

図において、影の部分の面積を求める問題です。図は、半径6cmの半円から、半径3cmの半円2つを引いた形になっています。

面積半円
2025/5/6

一辺の長さが8cmの正三角形ABCがあり、辺BCの中点をD、BE=6cmとなる点をEとする。 (i) 線分ADの長さを求めよ。 (ii) 線分AEの長さを求めよ。 (iii) 点Bから線分AEに垂線を...

正三角形三平方の定理余弦定理面積相似
2025/5/6

直角三角形ABCにおいて、$\angle ACB = 90^\circ$, $AB = 7$cm, $AC = 4$cmであるとき、線分BCの長さを求める。

直角三角形ピタゴラスの定理三平方の定理辺の長さ
2025/5/6

三角形ABCにおいて、点D, Eはそれぞれ辺AB, ACの中点である。BC = 10cmのとき、線分DEの長さを求める。

三角形中点連結定理線分平行
2025/5/6

三角形ABCにおいて、$\angle ABC = \angle DAC$, $AD=2\text{cm}$, $AC=6\text{cm}$, $CD=5\text{cm}$のとき、線分$AB$の長さ...

三角形相似辺の長さ
2025/5/6

三角形ABCにおいて、$\angle ABC = \angle DAC$、AD = 2cm、AC = 6cm、CD = 5cmである。線分ABの長さを求めよ。

三角形相似中点連結定理辺の比
2025/5/6

(11) 三角形ABCにおいて、$\angle ABC = 70^\circ$、$\angle BAC = 55^\circ$ である。辺BCの延長線上に点Dがあるとき、$\angle ACD$ の大...

三角形角度円周角中心角
2025/5/6

直線 $l$ と直線 $m$ が平行であるとき、図に示された角 $x$ の大きさを求めます。

平行線角度同位角
2025/5/6