この問題は、絶対値記号を含む方程式と不等式を解く問題です。具体的には、以下の3つの問題を解きます。 (1) $|x+3| = 2x$ (2) $|x+3| < 2x$ (3) $|x| + |x-3| = 5$

代数学絶対値方程式不等式場合分け
2025/5/6

1. 問題の内容

この問題は、絶対値記号を含む方程式と不等式を解く問題です。具体的には、以下の3つの問題を解きます。
(1) x+3=2x|x+3| = 2x
(2) x+3<2x|x+3| < 2x
(3) x+x3=5|x| + |x-3| = 5

2. 解き方の手順

(1) x+3=2x|x+3| = 2x
絶対値記号を外すために、場合分けを行います。
(i) x+30x+3 \geq 0、つまり x3x \geq -3 のとき:
x+3=2xx+3 = 2x
x=3x = 3
これは x3x \geq -3 を満たすので、解の一つです。
(ii) x+3<0x+3 < 0、つまり x<3x < -3 のとき:
(x+3)=2x-(x+3) = 2x
x3=2x-x - 3 = 2x
3x=33x = -3
x=1x = -1
これは x<3x < -3 を満たさないので、解ではありません。
したがって、x=3x=3 が解です。
(2) x+3<2x|x+3| < 2x
これも絶対値記号を外すために、場合分けを行います。不等式なので注意が必要です。
(i) x+30x+3 \geq 0、つまり x3x \geq -3 のとき:
x+3<2xx+3 < 2x
x>3x > 3
x3x \geq -3x>3x > 3 の共通範囲は x>3x > 3 です。
(ii) x+3<0x+3 < 0、つまり x<3x < -3 のとき:
(x+3)<2x-(x+3) < 2x
x3<2x-x - 3 < 2x
3x>33x > -3
x>1x > -1
x<3x < -3x>1x > -1 を同時に満たす xx は存在しないので、この場合は解なしです。
さらに、2x2x は常に正である必要があるので、2x>02x > 0、つまり x>0x > 0 という条件が必要になります。
したがって、x>3x > 3 が解です。
(3) x+x3=5|x| + |x-3| = 5
これも絶対値記号を外すために、場合分けを行います。
(i) x<0x < 0 のとき:
x(x3)=5-x - (x - 3) = 5
xx+3=5-x - x + 3 = 5
2x=2-2x = 2
x=1x = -1
これは x<0x < 0 を満たすので、解の一つです。
(ii) 0x<30 \leq x < 3 のとき:
x(x3)=5x - (x - 3) = 5
xx+3=5x - x + 3 = 5
3=53 = 5
これは成り立たないので、この範囲に解はありません。
(iii) x3x \geq 3 のとき:
x+(x3)=5x + (x - 3) = 5
x+x3=5x + x - 3 = 5
2x=82x = 8
x=4x = 4
これは x3x \geq 3 を満たすので、解の一つです。
したがって、x=1x=-1x=4x=4 が解です。

3. 最終的な答え

(1) x=3x=3
(2) x>3x > 3
(3) x=1,4x=-1, 4

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