太郎さん、花子さん、次郎さん、月子さんの4人が先生とじゃんけんをする。先生は常に一定の手を出すとして、以下の確率および期待値を求める問題です。 (1) 1回目のじゃんけんで太郎さんが勝ち残る確率、ちょうど2人が勝ち残る確率、2人勝ち残ったときに太郎さんが勝ち残っている条件付き確率 (2) 2回目のじゃんけんの後、太郎さんが勝ち残っている確率、次郎さんが勝ち残っていない確率、太郎さんと花子さんの2人だけが勝ち残っている確率、勝ち残っている生徒の人数の期待値 (3) 3回目のじゃんけんの後、太郎さんが勝ち残っている確率、太郎さんと花子さんの少なくとも一方が勝ち残っていて、かつ次郎さんと月子さんの少なくとも一方が勝ち残っている確率

確率論・統計学確率期待値条件付き確率じゃんけん組み合わせ
2025/5/7

1. 問題の内容

太郎さん、花子さん、次郎さん、月子さんの4人が先生とじゃんけんをする。先生は常に一定の手を出すとして、以下の確率および期待値を求める問題です。
(1) 1回目のじゃんけんで太郎さんが勝ち残る確率、ちょうど2人が勝ち残る確率、2人勝ち残ったときに太郎さんが勝ち残っている条件付き確率
(2) 2回目のじゃんけんの後、太郎さんが勝ち残っている確率、次郎さんが勝ち残っていない確率、太郎さんと花子さんの2人だけが勝ち残っている確率、勝ち残っている生徒の人数の期待値
(3) 3回目のじゃんけんの後、太郎さんが勝ち残っている確率、太郎さんと花子さんの少なくとも一方が勝ち残っていて、かつ次郎さんと月子さんの少なくとも一方が勝ち残っている確率

2. 解き方の手順

(1)
先生が出す手をパーと仮定します(グー、チョキでも同様に考えられます)。太郎さんが勝ち残るためにはチョキを出す必要があります。他の生徒の手は何でも良いので、太郎さんが勝ち残る確率は 13\frac{1}{3} です。 よって、ア=1, イ=3
1回目のじゃんけんでちょうど2人の生徒が勝ち残る確率は、4C2(13)2(23)2 _4C_2 (\frac{1}{3})^2 (\frac{2}{3})^2 で求められます。ここで 4C2=4!2!2!=6 _4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = 6 ですので、6×(13)2×(23)2=6×19×49=2481=827 6 \times (\frac{1}{3})^2 \times (\frac{2}{3})^2 = 6 \times \frac{1}{9} \times \frac{4}{9} = \frac{24}{81} = \frac{8}{27} です。よって、ウ=4C2 _4C_2
1回目のじゃんけんでちょうど2人の生徒が勝ち残ったとき、太郎さんが勝ち残っている条件付き確率は、求める確率をPとすると
P=太郎さんが勝ち残る確率かつちょうど2人が勝ち残る確率ちょうど2人が勝ち残る確率 P = \frac{太郎さんが勝ち残る確率かつちょうど2人が勝ち残る確率}{ちょうど2人が勝ち残る確率}
太郎さんが勝ち残る確率かつちょうど2人が勝ち残る確率は、太郎さんが勝ち残ることを固定して、残りの3人の中から1人が勝ち残れば良いので、3C1(13)2(23)2=3(19)(49)=1281=427_3C_1 (\frac{1}{3})^2 (\frac{2}{3})^2 = 3 (\frac{1}{9}) (\frac{4}{9}) = \frac{12}{81} = \frac{4}{27}
したがって、P=4/278/27=48=12 P = \frac{4/27}{8/27} = \frac{4}{8} = \frac{1}{2} です。
(2)
2回目のじゃんけんで太郎さんが勝ち残る確率を求めます。
1回目で太郎さんが勝ち残る確率は 13\frac{1}{3} です。
1回目で太郎さんが勝ち残った場合、2回目で勝ち残る確率は 13\frac{1}{3}
1回目で太郎さんが勝ち残らなかった場合、2回目で勝ち残る確率は0
よって、太郎さんが2回目に勝ち残る確率は13×13=19\frac{1}{3} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{9}
次郎さんが勝ち残っていない確率は、113=231- \frac{1}{3} = \frac{2}{3}
花子さんが勝ち残っている確率は、19\frac{1}{9} 、月子さんが勝ち残っていない確率は、23\frac{2}{3}
太郎さんと花子さんの2人だけが勝ち残る確率を求めます。
1回目に太郎さんと花子さんが勝ち残る確率は、(13)2(\frac{1}{3})^2
1回目に太郎さんと花子さんが勝ち残った場合、2回目に太郎さんと花子さんが2人とも勝ち残る確率は、(13)2(\frac{1}{3})^2
太郎さんと花子さんの2人だけが勝ち残る確率は、(13)2×(13)2=181(\frac{1}{3})^2 \times (\frac{1}{3})^2 = \frac{1}{81}
2回目のじゃんけんの後、勝ち残っている生徒の人数の期待値を求めます。
0人の確率をP(0)、1人の確率をP(1)、2人の確率をP(2)、3人の確率をP(3)、4人の確率をP(4)とすると、期待値Eは
E=0×P(0)+1×P(1)+2×P(2)+3×P(3)+4×P(4) E = 0 \times P(0) + 1 \times P(1) + 2 \times P(2) + 3 \times P(3) + 4 \times P(4)
2回目のじゃんけんの後、残っている生徒は0,1,2,3,4人です。
太郎さんと花子さんの2人だけが勝ち残る確率は181 \frac{1}{81} なので、他の人の組み合わせを考える。次郎と月子だけ残る確率も同じなので、2×1812 \times \frac{1}{81}
太郎さんだけが勝ち残る確率は、19×23×23=481 \frac{1}{9} \times \frac{2}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{4}{81} なので、4×481=1681 4 \times \frac{4}{81} = \frac{16}{81}
2人残る確率は、181+181+181+181+181+181=681 \frac{1}{81} + \frac{1}{81} + \frac{1}{81} + \frac{1}{81} + \frac{1}{81} + \frac{1}{81} = \frac{6}{81}
(3)
太郎さんが3回目のじゃんけんで勝ち残る確率を求めます。
太郎さんが2回目のじゃんけんで勝ち残る確率をP(A)とします。
P(A) = 19\frac{1}{9}
3回目のじゃんけんで太郎さんが勝ち残る確率P(B)は、P(A)を使ってP(B)=P(A)×13=127 P(B) = P(A) \times \frac{1}{3} = \frac{1}{27}
太郎さんと花子さんの少なくとも一方が勝ち残っていて、かつ次郎さんと月子さんの少なくとも一方が勝ち残っている確率
太郎さんと花子さんが勝ち残っている確率、次郎さんと月子さんが勝ち残っている確率
3回目のじゃんけん後

3. 最終的な答え

(1) ア/イ = 1/3
ウ = 4C2_4C_2
エ/オ = 1/2
(2) カ/キ = 1/9
ク/ケ = 2/3
コサ/3^3 = 1/81
シ/ス =
(3) セ/ソタ =
チツテト/3^12 =

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