数列 $\{c_n\}$ が与えられ、それを群に分ける規則が与えられています。 (1) 第5群の2番目の項を求め、$\frac{5}{12}$ が初めて現れるのが第何群の何番目か、数列全体の何番目かを求めます。 (2) 第$m$群に含まれるすべての項の和 $S_m$ を $m$ の式で表します。

代数学数列群数列シグマ和の公式
2025/5/7

1. 問題の内容

数列 {cn}\{c_n\} が与えられ、それを群に分ける規則が与えられています。
(1) 第5群の2番目の項を求め、512\frac{5}{12} が初めて現れるのが第何群の何番目か、数列全体の何番目かを求めます。
(2) 第mm群に含まれるすべての項の和 SmS_mmm の式で表します。

2. 解き方の手順

(1) 第mm群のkk番目の項は 2k12m\frac{2k-1}{2m} で表されます。
第5群の2番目の項は、m=5m=5, k=2k=2 を代入して
2(2)12(5)=310\frac{2(2)-1}{2(5)} = \frac{3}{10}
よって、コ = 3, サシ = 10
2k12m=512\frac{2k-1}{2m} = \frac{5}{12} を満たす m,km, k を探します。
12(2k1)=10m12(2k-1) = 10m
6(2k1)=5m6(2k-1) = 5m
左辺は奇数と偶数の積なので偶数であり、右辺は5の倍数です。
2k12k-1 は奇数なので、 2k1=5,15,25,2k-1 = 5, 15, 25, \dots の場合を考えます。
2k1=52k-1=5 のとき k=3k=3, m=6m=6
2k1=152k-1=15 のとき k=8k=8, m=18m=18
2k1=252k-1=25 のとき k=13k=13, m=30m=30
mkm \ge k である必要があるので、k=3k=3, m=6m=6 のみが適します。
したがって、第6群の3番目です。
第1群から第5群までの項の数は 1+2+3+4+5=151+2+3+4+5=15 なので、第6群の3番目の項は数列 {cn}\{c_n\} の第 15+3=1815+3=18 番目です。
よって、ス = 6, セ = 3, ソタ = 18
(2) 第mm群の項は 2k12m\frac{2k-1}{2m} (k=1,2,,mk=1, 2, \dots, m) なので、その和 SmS_m
Sm=k=1m2k12m=12mk=1m(2k1)=12mm2=m2S_m = \sum_{k=1}^m \frac{2k-1}{2m} = \frac{1}{2m} \sum_{k=1}^m (2k-1) = \frac{1}{2m} \cdot m^2 = \frac{m}{2}
k=1m(2k1)=2k=1mkk=1m1=2m(m+1)2m=m2+mm=m2\sum_{k=1}^m (2k-1) = 2 \sum_{k=1}^m k - \sum_{k=1}^m 1 = 2 \cdot \frac{m(m+1)}{2} - m = m^2+m-m = m^2
よって、チ = m2\frac{m}{2}

3. 最終的な答え

(1) 第5群の2番目の項は 310\frac{3}{10}
値が 512\frac{5}{12} である項が初めて現れるのは、第6群の3番目であり、数列 {cn}\{c_n\} の第18項である。
(2) Sm=m2S_m = \frac{m}{2}

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