まず、与えられた方程式は相反方程式であることに気づく。
x=0 であるから、x2 で割ると、 x2−2x+b−x2+x21=0 (x2+x21)−2(x+x1)+b=0 ここで、t=x+x1 とおくと、x2+x21=t2−2 となる。 また、∣t∣=∣x+x1∣≥2 (相加相乗平均)である。 したがって、
t2−2−2t+b=0 t2−2t−2+b=0 t2−2t−2=−b y=t2−2t−2 と y=−b のグラフの交点を考える。ただし、∣t∣≥2 y=t2−2t−2=(t−1)2−3 t=1 のとき y=−3 t=2 のとき y=4−4−2=−2 t=−2 のとき y=4+4−2=6 t≥2 の範囲で、y≥−2 t≤−2 の範囲で、y≥6 したがって、y=t2−2t−2 のグラフと y=−b のグラフが交点を持つ条件は、−b≥−2 または −b≥6 である。 b≤2 または b≤−6 次に、ちょうど3つの実数解を持つときを考える。
これは、x+x1=t が異なる2つの実数解を持つ場合である。 すなわち、 x2−tx+1=0 が異なる2つの実数解を持つ必要がある。 D=t2−4>0 t>2 または t<−2 y=t2−2t−2=−b が t=2 または t=−2 のときに −b と一致すれば良い。 t=2 のとき y=−2 なので −b=−2 より b=2 t=−2 のとき y=6 なので −b=6 より b=−6 b=2 のとき x+x1=2 より x2−2x+1=0 (x−1)2=0 より x=1 (重解) b=2 のとき t2−2t−2=−2 より t(t−2)=0 なので t=0,2 t=0 のとき x+x1=0 より x2+1=0 なので虚数解 t=2 のとき x+x1=2 より x2−2x+1=0 より x=1 (重解) したがって、b=2 の時、実数解は x=1 (4重解)なので、不適
b=−6 のとき y=t2−2t−2=6 t2−2t−8=0 (t−4)(t+2)=0 t=4 のとき x+x1=4 より x2−4x+1=0 x=24±16−4=2±3 t=−2 のとき x+x1=−2 より x2+2x+1=0 (x+1)2=0 より x=−1 (重解) したがって、b=-6 のとき、実数解は x=2±3,−1 (重解) であり、合計3つの実数解を持つ。