原点をOとする座標平面上に、点A(4,0), B(4,4), C(0,4), M(2,0), N(2,4)がある。3つの動点P(a,b), Q(a+4, b-2), R(a+4, b+2)があり、点Pは長方形OMNCの周上をO→M→N→Cの順に、毎秒1の速さで動く。点Pが出発して$t$秒後において、正方形OABCと$\triangle PQR$の共通部分の面積を$S(t)$とする。ただし、$0 \le t \le 8$である。$t=0$のとき、点Rが正方形OABCのどこにあるか、および$S(0)$、$S(1)$の値を求める。

幾何学座標平面面積三角形台形動点正方形
2025/3/20

1. 問題の内容

原点をOとする座標平面上に、点A(4,0), B(4,4), C(0,4), M(2,0), N(2,4)がある。3つの動点P(a,b), Q(a+4, b-2), R(a+4, b+2)があり、点Pは長方形OMNCの周上をO→M→N→Cの順に、毎秒1の速さで動く。点Pが出発してtt秒後において、正方形OABCとPQR\triangle PQRの共通部分の面積をS(t)S(t)とする。ただし、0t80 \le t \le 8である。t=0t=0のとき、点Rが正方形OABCのどこにあるか、およびS(0)S(0)S(1)S(1)の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) t=0t=0のとき、点Pは原点O(0,0)にある。
したがって、点Rの座標は(0+4, 0+2) = (4,2)となる。
点R(4,2)は正方形OABCの周上にある。なぜならば、点Rのx座標は4であり、y座標は0から4の間にあるからである。
したがって、アは②(周上)である。
t=0t=0のとき、点P(0,0), Q(4,-2), R(4,2)である。
PQR\triangle PQRはP(0,0), Q(4,-2), R(4,2)を頂点とする三角形である。
正方形OABCとPQR\triangle PQRの共通部分は、PAR\triangle PARになる。
PAR\triangle PARの面積は、底辺PAの長さを4、高さを2とすると、
S(0)=12×4×2=4S(0) = \frac{1}{2} \times 4 \times 2 = 4となる。
したがって、イは4である。
(2) t=1t=1のとき、点PはOからMへ移動し、P(1,0)となる。
点Qの座標は(1+4, 0-2) = (5,-2)となる。
点Rの座標は(1+4, 0+2) = (5,2)となる。
正方形OABCとPQR\triangle PQRの共通部分は、台形となる。
台形の頂点は(1,0), (4,0), (4,2), (5,2)である。ただし、点(5,2)は正方形OABCの外にあるので、交点は(4, y)になる。
直線PRの方程式を求める。
P(1,0), R(5,2)を通る直線の傾きは、2051=24=12\frac{2-0}{5-1} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}
直線PRの方程式は、y=12(x1)y = \frac{1}{2}(x-1)
x=4のとき、y=12(41)=32y = \frac{1}{2}(4-1) = \frac{3}{2}
共通部分は、点(1,0), (4,0), (4, 32\frac{3}{2}), (1,0)を結ぶ図形になる。
台形の面積は、12×(3+32)×(41)=12×92×3=274\frac{1}{2} \times (3 + \frac{3}{2}) \times (4-1) = \frac{1}{2} \times \frac{9}{2} \times 3 = \frac{27}{4}となる。
したがって、S(1)=274S(1) = \frac{27}{4}

3. 最終的な答え

ア: ②
イ: 4
ウ: 27
エ: 4
S(1)=274S(1) = \frac{27}{4}

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