座標平面上に点A(0, 5)を中心とし、$x$軸に接する円Kがある。直線$l: y = 7x + 5k$と円Kは異なる2点B, Cで交わっている。ここで、$k$は定数である。 (1) 円Kの方程式を求めよ。 (2) $k$の値の範囲を求めよ。 (3) $k > 0$とする。2点B, Cにおいてそれぞれ円Kの接線を引き、この2本の接線の交点をDとする。四角形ABDCが正方形となるとき、$k$の値を求めよ。また、このとき、点Dの座標を求めよ。

幾何学接線座標平面正方形方程式二次方程式
2025/6/29

1. 問題の内容

座標平面上に点A(0, 5)を中心とし、xx軸に接する円Kがある。直線l:y=7x+5kl: y = 7x + 5kと円Kは異なる2点B, Cで交わっている。ここで、kkは定数である。
(1) 円Kの方程式を求めよ。
(2) kkの値の範囲を求めよ。
(3) k>0k > 0とする。2点B, Cにおいてそれぞれ円Kの接線を引き、この2本の接線の交点をDとする。四角形ABDCが正方形となるとき、kkの値を求めよ。また、このとき、点Dの座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円Kの方程式を求める。
円Kの中心がA(0, 5)で、xx軸に接するので、半径は5である。
したがって、円Kの方程式は
x2+(y5)2=52x^2 + (y - 5)^2 = 5^2
x2+(y5)2=25x^2 + (y - 5)^2 = 25
(2) kkの値の範囲を求める。
直線l:y=7x+5kl: y = 7x + 5kと円Kが異なる2点で交わる条件は、点A(0, 5)と直線l:7xy+5k=0l: 7x - y + 5k = 0との距離が半径5より小さいことである。
点と直線の距離の公式より、
7(0)5+5k72+(1)2<5\frac{|7(0) - 5 + 5k|}{\sqrt{7^2 + (-1)^2}} < 5
5k550<5\frac{|5k - 5|}{\sqrt{50}} < 5
5k5<550|5k - 5| < 5\sqrt{50}
5k5<252|5k - 5| < 25\sqrt{2}
252<5k5<252-25\sqrt{2} < 5k - 5 < 25\sqrt{2}
252+5<5k<252+5-25\sqrt{2} + 5 < 5k < 25\sqrt{2} + 5
52+1<k<52+1-5\sqrt{2} + 1 < k < 5\sqrt{2} + 1
(3) 四角形ABDCが正方形となる条件からkkの値を求める。
ABDCが正方形なので、BAC=90\angle BAC = 90^\circとなる。円の中心Aから弦BCに下ろした垂線は、弦BCの中点を通る。BCの中点をMとすると、BAM=45\angle BAM = 45^\circとなる。AMは、直線y=7x+5ky = 7x + 5kと原点からの距離である。
点A(0, 5)と直線y=7x+5ky = 7x + 5k、すなわち7xy+5k=07x - y + 5k = 0との距離が 5/25/\sqrt{2}となる。
7(0)5+5k72+(1)2=52\frac{|7(0) - 5 + 5k|}{\sqrt{7^2 + (-1)^2}} = \frac{5}{\sqrt{2}}
5k550=52\frac{|5k - 5|}{\sqrt{50}} = \frac{5}{\sqrt{2}}
5k552=52\frac{|5k - 5|}{5\sqrt{2}} = \frac{5}{\sqrt{2}}
5k5=25|5k - 5| = 25
5k5=255k - 5 = 25 or 5k5=255k - 5 = -25
5k=305k = 30 or 5k=205k = -20
k=6k = 6 or k=4k = -4
k>0k > 0より、k=6k = 6
点DはAからx軸方向に-5, y軸方向に0移動した点なので、Dの座標は(-5,0)

3. 最終的な答え

(1) x2+(y5)2=25x^2 + (y - 5)^2 = 25
(2) 52+1<k<52+1-5\sqrt{2} + 1 < k < 5\sqrt{2} + 1
(3) k=6k = 6, 点Dの座標は(-5, 5)
(点Dのy座標は円の中心のy座標と同じはずなので、計算ミス。)
点A(0, 5)から直線BCまでの距離AM = 5/2=5225 / \sqrt{2} = \frac{5\sqrt{2}}{2}
線分ADは、線分AMを4545^\circ回転した方向にあるため、AD = AM = 5/25/\sqrt{2}である。
Dの座標を(x, y)とすると、ADの中点はA(0, 5)であるから
x2+(y5)2=AD=5/2\sqrt{x^2 + (y-5)^2} = AD = 5/\sqrt{2}
ABDCが正方形なので、直線ADは直線AMと直交する。
ADの傾きは、直線BCの傾き-7に直交するので、1/7
ADの式は、y=17x+5y = \frac{1}{7}x + 5
x2+(17x+55)2=(522)2x^2 + (\frac{1}{7}x + 5 - 5)^2 = (\frac{5\sqrt{2}}{2})^2
x2+149x2=504x^2 + \frac{1}{49}x^2 = \frac{50}{4}
5049x2=252\frac{50}{49}x^2 = \frac{25}{2}
x2=494x^2 = \frac{49}{4}
x=±72x = \pm \frac{7}{2}
y=17(±72)+5=±12+5y = \frac{1}{7}(\pm \frac{7}{2}) + 5 = \pm \frac{1}{2} + 5
Dは左にあるので、xは負、yは5+1/2 = 11/2 = 5.5
よって、D = (-7/2, 11/2)
直線 l: y = 7x + 5kは、x = 0のとき、y = 5kであり、直線lと円が異なる2点で交わるためには、直線lと円の中心(0,5)との距離が5より小さいことが必要である。
y=7x+5ky = 7x + 5k、すなわち、7xy+5k=07x - y + 5k = 0と点(0,5)の距離は
705+5k72+(1)2<5\frac{|7 \cdot 0 - 5 + 5k|}{\sqrt{7^2 + (-1)^2}} < 5
5k5<550|5k - 5| < 5\sqrt{50}
5k5<252|5k - 5| < 25\sqrt{2}
252<5k5<252-25\sqrt{2} < 5k - 5 < 25\sqrt{2}
252+5<5k<252+5-25\sqrt{2} + 5 < 5k < 25\sqrt{2} + 5
52+1<k<52+1-5\sqrt{2} + 1 < k < 5\sqrt{2} + 1
ABDCが正方形であるとき、点A(0,5)から直線lまでの距離は、5/2\sqrt{2}である。
705+5k50=52\frac{|7 \cdot 0 - 5 + 5k|}{\sqrt{50}} = \frac{5}{\sqrt{2}}
5k5=5502=25|5k - 5| = \frac{5\sqrt{50}}{\sqrt{2}} = 25
5k5=±255k - 5 = \pm 25
5k=30,205k = 30, -20
k=6,4k = 6, -4
k>0k>0より、k=6k=6
円の中心A(0,5)から弦BCの中点までの距離をAMとする。AM = 5/2\sqrt{2}
点Dの座標を(x,y)とすると、線分ADはAMと直交し、AD = AM
ADの傾きは、1/7
y = 1/7 * x + 5
DとAの距離は52/25\sqrt{2}/2なので、x2+(y5)2=52/2\sqrt{x^2 + (y-5)^2} = 5\sqrt{2}/2
x2+(1/7x)2=52/2\sqrt{x^2 + (1/7 * x)^2} = 5\sqrt{2}/2
x2+x2/49=52/2\sqrt{x^2 + x^2/49} = 5\sqrt{2}/2
x2+x2/49=50/4=25/2x^2 + x^2/49 = 50/4 = 25/2
50x2/49=25/250x^2/49 = 25/2
x2=(25/2)(49/50)=49/4x^2 = (25/2) * (49/50) = 49/4
x=±7/2x = \pm 7/2
点Dのx座標は負なので、x=7/2x = -7/2
y=1/7(7/2)+5=1/2+5=9/2y = 1/7 * (-7/2) + 5 = -1/2 + 5 = 9/2
点Dの座標は、(-7/2, 9/2)
(1) x2+(y5)2=25x^2 + (y - 5)^2 = 25
(2) 152<k<1+521-5\sqrt{2} < k < 1+5\sqrt{2}
(3) k=6k=6, Dの座標は (-7/2, 9/2)

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