1. 問題の内容
ベクトル場 に関する積分定理で、ガウスの発散定理とストークスの回転定理はどれか、選択肢の中から2つ選びます。
2. 解き方の手順
ガウスの発散定理とストークスの定理を確認します。
- ガウスの発散定理:体積 を囲む閉曲面 に対して、
- ストークスの定理:曲面 の境界である閉曲線 に対して、
選択肢を確認します。
1. $\oint_S dS \cdot F(r) = \int_V d^3r \nabla \times F(r)$ :誤り。右辺はrot $F$ の体積積分になっているため、発散定理と整合性がありません。
2. $\oint_S dS \cdot F(r) = \int_V d^3r \nabla \cdot F(r)$ :正しい。ガウスの発散定理そのものです。
3. $\oint_C dr \cdot F(r) = \int_V d^3r \nabla \cdot F(r)$ :誤り。左辺は線積分で、右辺は発散の体積積分なので、ストークスの定理と整合性がありません。
4. $\oint_C dr \cdot F(r) = \int_V d^3r \nabla \times F(r)$ :誤り。左辺は線積分ですが、右辺はrot $F$ の体積積分なので、ストークスの定理と整合性がありません。
5. $\oint_C dr \cdot F(r) = \int_S dS \cdot (\nabla \times F(r))$ :正しい。ストークスの定理そのものです。
3. 最終的な答え
2と5が正解です。