1. 問題の内容
のとき、不等式 が成り立つような実数 のとりうる値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
まず、与えられた不等式を について解くことを考えます。
の符号によって場合分けを行います。
(i) のとき、つまり のとき、
(ii) のとき、つまり のとき、
(iii) のとき、つまり のとき、
これは常に成り立つため、 についての条件は得られません。
とおくと、 において となる の最大値と、 において となる の最小値を考えます。
において、 となるのは のときです。
のとき、 なので は増加します。
のとき、 なので は減少します。
したがって、 は で極小値をとります。
のとき、 となります。
したがって、 において が成り立つための条件は です。
次に、 について考えます。
のとき、 より となり、
のとき、 となります。
が常に成り立つためには、 が必要です。
したがって、aの取りうる値の範囲は、