全体集合を1桁の自然数とし、$A = \{2x | 1 \le x \le 4, x \text{は自然数}\}$、$B = \{y | y \text{は6の正の約数}\}$と定める。次の集合を求めよ。 (1) $\overline{A}$ (2) $A \cap B$ (3) $\overline{A} \cap \overline{B}$ (4) $A \cap \overline{B}$

離散数学集合補集合共通部分
2025/5/8

1. 問題の内容

全体集合を1桁の自然数とし、A={2x1x4,xは自然数}A = \{2x | 1 \le x \le 4, x \text{は自然数}\}B={yyは6の正の約数}B = \{y | y \text{は6の正の約数}\}と定める。次の集合を求めよ。
(1) A\overline{A}
(2) ABA \cap B
(3) AB\overline{A} \cap \overline{B}
(4) ABA \cap \overline{B}

2. 解き方の手順

まず、集合AABBの要素を具体的に書き出す。
A={2×1,2×2,2×3,2×4}={2,4,6,8}A = \{2 \times 1, 2 \times 2, 2 \times 3, 2 \times 4\} = \{2, 4, 6, 8\}
6の正の約数は1, 2, 3, 6なので、B={1,2,3,6}B = \{1, 2, 3, 6\}
全体集合UUは1桁の自然数なので、U={1,2,3,4,5,6,7,8,9}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\}
(1) A\overline{A}AA の補集合なので、UU から AA の要素を除いたもの。
A=UA={1,2,3,4,5,6,7,8,9}{2,4,6,8}={1,3,5,7,9}\overline{A} = U - A = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\} - \{2, 4, 6, 8\} = \{1, 3, 5, 7, 9\}
(2) ABA \cap BAABB の共通部分なので、AABB の両方に含まれる要素。
AB={2,4,6,8}{1,2,3,6}={2,6}A \cap B = \{2, 4, 6, 8\} \cap \{1, 2, 3, 6\} = \{2, 6\}
(3) AB\overline{A} \cap \overline{B}A\overline{A}B\overline{B} の共通部分。まずB\overline{B}を求める。
B=UB={1,2,3,4,5,6,7,8,9}{1,2,3,6}={4,5,7,8,9}\overline{B} = U - B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\} - \{1, 2, 3, 6\} = \{4, 5, 7, 8, 9\}
AB={1,3,5,7,9}{4,5,7,8,9}={5,7,9}\overline{A} \cap \overline{B} = \{1, 3, 5, 7, 9\} \cap \{4, 5, 7, 8, 9\} = \{5, 7, 9\}
(4) ABA \cap \overline{B}AAB\overline{B} の共通部分。
AB={2,4,6,8}{4,5,7,8,9}={4,8}A \cap \overline{B} = \{2, 4, 6, 8\} \cap \{4, 5, 7, 8, 9\} = \{4, 8\}

3. 最終的な答え

(1) A={1,3,5,7,9}\overline{A} = \{1, 3, 5, 7, 9\}
(2) AB={2,6}A \cap B = \{2, 6\}
(3) AB={5,7,9}\overline{A} \cap \overline{B} = \{5, 7, 9\}
(4) AB={4,8}A \cap \overline{B} = \{4, 8\}

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