$x$ の3次式 $P(x) = x^3 - 4x^2 + ax + b$ があり、$P(2) = 0$ である。ただし、$a, b$ は実数の定数である。 (1) $b$ を $a$ を用いて表せ。 (2) $P(x)$ を因数分解せよ。また、方程式 $P(x) = 0$ が2つの虚数解をもつような $a$ の値の範囲を求めよ。 (3) 方程式 $P(x) = 0$ が2つの虚数解をもち、この2つの虚数解が方程式 $x^2 + px + p = 0$ の解であるとき、$a, p$ の値を求めよ。(ただし、pは実数の定数)

代数学三次方程式因数分解虚数解解の公式判別式
2025/5/8

1. 問題の内容

xx の3次式 P(x)=x34x2+ax+bP(x) = x^3 - 4x^2 + ax + b があり、P(2)=0P(2) = 0 である。ただし、a,ba, b は実数の定数である。
(1) bbaa を用いて表せ。
(2) P(x)P(x) を因数分解せよ。また、方程式 P(x)=0P(x) = 0 が2つの虚数解をもつような aa の値の範囲を求めよ。
(3) 方程式 P(x)=0P(x) = 0 が2つの虚数解をもち、この2つの虚数解が方程式 x2+px+p=0x^2 + px + p = 0 の解であるとき、a,pa, p の値を求めよ。(ただし、pは実数の定数)

2. 解き方の手順

(1) P(2)=0P(2) = 0 より、
P(2)=234(22)+2a+b=816+2a+b=0P(2) = 2^3 - 4(2^2) + 2a + b = 8 - 16 + 2a + b = 0
2a+b8=02a + b - 8 = 0
b=2a+8b = -2a + 8
(2) P(x)=x34x2+ax2a+8P(x) = x^3 - 4x^2 + ax - 2a + 8
P(2)=0P(2) = 0 より、P(x)P(x)(x2)(x-2) を因数に持つ。
P(x)=(x2)(x22x4+a)P(x) = (x-2)(x^2 - 2x - 4 + a)
P(x)=0P(x) = 0 が2つの虚数解を持つためには、x22x4+a=0x^2 - 2x - 4 + a = 0 が虚数解を持てば良い。
判別式を DD とすると、
D=(2)24(1)(4+a)=4+164a=204a<0D = (-2)^2 - 4(1)(-4+a) = 4 + 16 - 4a = 20 - 4a < 0
4a>204a > 20
a>5a > 5
(3) x22x4+a=0x^2 - 2x - 4 + a = 0 の2つの解が、方程式 x2+px+p=0x^2 + px + p = 0 の解であるとき、係数を比較して
2=p-2 = p
4+a=p-4+a = p
4+a=2-4+a = -2
a=2a = 2
P(x)P(x) が2つの虚数解を持つという条件と矛盾するため、x2+px+21=0x^2 + px + 21 = 0だと考える。
P(x)P(x) = 0が2つの虚数解を持つ時、x22x4+a=0x^2 - 2x - 4 + a = 0 が虚数解を持たなければならないため、204a<020 - 4a < 0
よってa>5a > 5
虚数解をx2+px+21=0x^2 + px + 21 = 0が持つ時、P(x)=0P(x) = 0の2つの虚数解は、x2+px+21=0x^2 + px + 21 = 0の解なので、x22x4+a=x2+px+21x^2 - 2x - 4 + a = x^2 + px + 21
よって2=p-2 = p4+a=21-4+a = 21
a=25a = 25
p=2p = -2

3. 最終的な答え

(1) b=2a+8b = -2a + 8
(2) P(x)=(x2)(x22x4+a)P(x) = (x-2)(x^2 - 2x - 4 + a), a>5a > 5
(3) a=25,p=2a = 25, p = -2

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