整式 $P(x) = (x-b)(x^2 - ax + b + 3) + (b-a)(b+3)$ が与えられています。ここで、$a$ と $b$ は実数の定数です。 (1) $P(a)$ の値を求めます。 (2) $P(x)$ を因数分解します。 (3) 3次方程式 $P(x) = 0$ の3つの解の和が $-3$ であるとき、$b$ を $a$ を用いて表します。また、このとき、3次方程式 $P(x) = 0$ が異なる解をちょうど2個もつような $a$ の値を求めます。
2025/5/8
1. 問題の内容
整式 が与えられています。ここで、 と は実数の定数です。
(1) の値を求めます。
(2) を因数分解します。
(3) 3次方程式 の3つの解の和が であるとき、 を を用いて表します。また、このとき、3次方程式 が異なる解をちょうど2個もつような の値を求めます。
2. 解き方の手順
(1) を求める
に を代入します。
(2) を因数分解する
まず、 を展開します。
より、 は を因数に持ちます。組み立て除法を用いて を で割ります。
.
したがって、
(3) 3次方程式 の解の和が のとき
より、解は と の解です。
の解を , とすると、解と係数の関係より です。
3つの解の和は
したがって、
次に、異なる解をちょうど2個もつときを考えます。
に を代入すると
を代入すると
のとき、 なので、 つまり より . よって解は となり、異なる解は2つ。
のとき、 なので、 つまり より . よって解は となり、異なる解は1つ。
が重解を持つとき、。
.
のとき、, , , . よって解は となり、異なる解は2つ。
のとき、, , , . よって解は となり、異なる解は1つ。
よって、と
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) 。