複素数平面上の3点 $A(3+2i), B(-4i), C(7+xi)$ が与えられています。 (1) 2直線 $AB, AC$ が垂直に交わるように、実数 $x$ の値を求めます。 (2) 3点 $A, B, C$ が一直線上にあるように、実数 $x$ の値を求めます。

代数学複素数複素数平面ベクトルの垂直条件ベクトルの平行条件実数
2025/5/8

1. 問題の内容

複素数平面上の3点 A(3+2i),B(4i),C(7+xi)A(3+2i), B(-4i), C(7+xi) が与えられています。
(1) 2直線 AB,ACAB, AC が垂直に交わるように、実数 xx の値を求めます。
(2) 3点 A,B,CA, B, C が一直線上にあるように、実数 xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
直線 ABAB と直線 ACAC が垂直に交わる条件は、ベクトル AB\vec{AB} とベクトル AC\vec{AC} が垂直であることと同値です。複素数平面上では、これは CABA\frac{C-A}{B-A} が純虚数であることを意味します。
まず、CAC-ABAB-A を計算します。
CA=(7+xi)(3+2i)=4+(x2)iC-A = (7+xi) - (3+2i) = 4 + (x-2)i
BA=4i(3+2i)=36iB-A = -4i - (3+2i) = -3 - 6i
CABA=4+(x2)i36i=4+(x2)i36i3+6i3+6i=(4+(x2)i)(3+6i)(3)2+(6)2=12+24i3(x2)i+6(x2)i29+36=126(x2)+(243(x2))i45=126x+12+(243x+6)i45=6x+(303x)i45=6x45+303x45i\frac{C-A}{B-A} = \frac{4+(x-2)i}{-3-6i} = \frac{4+(x-2)i}{-3-6i} \cdot \frac{-3+6i}{-3+6i} = \frac{(4+(x-2)i)(-3+6i)}{(-3)^2+(-6)^2} = \frac{-12+24i-3(x-2)i+6(x-2)i^2}{9+36} = \frac{-12-6(x-2)+(24-3(x-2))i}{45} = \frac{-12-6x+12+(24-3x+6)i}{45} = \frac{-6x+(30-3x)i}{45} = \frac{-6x}{45} + \frac{30-3x}{45}i
これが純虚数であるためには、実部が0である必要があります。
6x45=0\frac{-6x}{45} = 0
x=0x = 0
このとき、CABA=30i45=23i\frac{C-A}{B-A} = \frac{30i}{45} = \frac{2}{3}i となり、純虚数であることが確認できます。
(2)
3点 A,B,CA, B, C が一直線上にある条件は、ベクトル AB\vec{AB} とベクトル AC\vec{AC} が平行であることと同値です。複素数平面上では、これは CABA\frac{C-A}{B-A} が実数であることを意味します。
CABA=6x45+303x45i\frac{C-A}{B-A} = \frac{-6x}{45} + \frac{30-3x}{45}i
これが実数であるためには、虚部が0である必要があります。
303x45=0\frac{30-3x}{45} = 0
303x=030-3x = 0
3x=303x = 30
x=10x = 10
このとき、CABA=6(10)45=6045=43\frac{C-A}{B-A} = \frac{-6(10)}{45} = \frac{-60}{45} = -\frac{4}{3} となり、実数であることが確認できます。

3. 最終的な答え

(1) x=0x=0
(2) x=10x=10

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