直方体OADB-CGFにおいて、辺DGのGを越える延長上にDG=GHとなる点Hをとる。直線OHと平面ABCの交点をPとする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$ とするとき、$\vec{OP}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。

幾何学ベクトル空間ベクトル内積直方体平面の方程式
2025/5/8

1. 問題の内容

直方体OADB-CGFにおいて、辺DGのGを越える延長上にDG=GHとなる点Hをとる。直線OHと平面ABCの交点をPとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c} とするとき、OP\vec{OP}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表す。

2. 解き方の手順

まず、点Hの位置ベクトルを求めます。
OH=OG+GH\vec{OH} = \vec{OG} + \vec{GH}
OG=OA+AD+DG=a+b+c\vec{OG} = \vec{OA} + \vec{AD} + \vec{DG} = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c}
GH=DG=OC=c\vec{GH} = \vec{DG} = \vec{OC} = \vec{c}
よって、
OH=a+b+c+c=a+b+2c\vec{OH} = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c} + \vec{c} = \vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}
次に、点Pは直線OH上にあるので、実数ttを用いて
OP=tOH=t(a+b+2c)=ta+tb+2tc\vec{OP} = t \vec{OH} = t(\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}) = t\vec{a} + t\vec{b} + 2t\vec{c}
と表せる。
また、点Pは平面ABC上にあるので、実数s,us, uを用いて
AP=sAB+uAC\vec{AP} = s \vec{AB} + u \vec{AC}
と表せる。
OPOA=s(OBOA)+u(OCOA)\vec{OP} - \vec{OA} = s(\vec{OB} - \vec{OA}) + u(\vec{OC} - \vec{OA})
OP=OA+s(OBOA)+u(OCOA)\vec{OP} = \vec{OA} + s(\vec{OB} - \vec{OA}) + u(\vec{OC} - \vec{OA})
OP=a+s(ba)+u(ca)\vec{OP} = \vec{a} + s(\vec{b} - \vec{a}) + u(\vec{c} - \vec{a})
OP=(1su)a+sb+uc\vec{OP} = (1-s-u)\vec{a} + s\vec{b} + u\vec{c}
したがって、
ta+tb+2tc=(1su)a+sb+uct\vec{a} + t\vec{b} + 2t\vec{c} = (1-s-u)\vec{a} + s\vec{b} + u\vec{c}
a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}は一次独立なので、
t=1sut = 1 - s - u
t=st = s
2t=u2t = u
これらの連立方程式を解きます。
t=st = s, u=2tu = 2tt=1sut = 1 - s - uに代入すると、
t=1t2tt = 1 - t - 2t
4t=14t = 1
t=14t = \frac{1}{4}
したがって、
OP=14a+14b+214c=14a+14b+12c\vec{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b} + 2\cdot \frac{1}{4}\vec{c} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}

3. 最終的な答え

OP=14a+14b+12c\vec{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}

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