与えられた自励系のリッカチ方程式 $\frac{dy}{dt} = -\frac{1}{4}y(y-2)$ (ただし、$t \geq 0$) の初期条件 $y(0) = 1$ を満たす解 $y^*(t)$ について、$\lim_{t\to\infty} y^*(t)$ が収束する場合、その値を求める。

解析学微分方程式リッカチ方程式極限平衡解力学系
2025/5/9

1. 問題の内容

与えられた自励系のリッカチ方程式 dydt=14y(y2)\frac{dy}{dt} = -\frac{1}{4}y(y-2) (ただし、t0t \geq 0) の初期条件 y(0)=1y(0) = 1 を満たす解 y(t)y^*(t) について、limty(t)\lim_{t\to\infty} y^*(t) が収束する場合、その値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた微分方程式の平衡解(定常解)を求める。平衡解は dydt=0\frac{dy}{dt} = 0 となる yy の値である。
dydt=14y(y2)=0\frac{dy}{dt} = -\frac{1}{4}y(y-2) = 0 より、y=0y = 0 または y=2y = 2 が平衡解となる。
次に、y(t)y^*(t) がこれらの平衡解にどのように近づくかを調べる。初期条件 y(0)=1y(0) = 1 より、yy0022 の間にある。
dydt=14y(y2)\frac{dy}{dt} = -\frac{1}{4}y(y-2) を考えると、0<y<20 < y < 2 のとき、y(y2)<0y(y-2) < 0 であるから、dydt>0\frac{dy}{dt} > 0 となる。つまり、y(t)y(t) は時間とともに増加する。
y(t)y(t) は増加するが、y=2y=2 より大きくはならない。したがって、tt \to \infty のとき、y(t)y(t)22 に収束する。

3. 最終的な答え

limty(t)=2\lim_{t\to\infty} y^*(t) = 2
よって、選択肢 3 が正しい。

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