四面体OABCにおいて、辺OAの中点をD、辺BCの中点をEとする。線分DEの中点をM、三角形ABCの重心をGとするとき、3点O, M, Gが一直線上にあることを証明する。

幾何学ベクトル空間図形四面体重心位置ベクトル
2025/5/9

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、辺OAの中点をD、辺BCの中点をEとする。線分DEの中点をM、三角形ABCの重心をGとするとき、3点O, M, Gが一直線上にあることを証明する。

2. 解き方の手順

Oを始点とする位置ベクトルを考える。
a=OA\vec{a} = \vec{OA}b=OB\vec{b} = \vec{OB}c=OC\vec{c} = \vec{OC} とする。
DはOAの中点なので、
OD=12a\vec{OD} = \frac{1}{2} \vec{a}
EはBCの中点なので、
OE=12(b+c)\vec{OE} = \frac{1}{2}(\vec{b} + \vec{c})
MはDEの中点なので、
OM=12(OD+OE)=12(12a+12(b+c))=14a+14b+14c\vec{OM} = \frac{1}{2}(\vec{OD} + \vec{OE}) = \frac{1}{2}(\frac{1}{2}\vec{a} + \frac{1}{2}(\vec{b} + \vec{c})) = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{1}{4}\vec{c}
Gは三角形ABCの重心なので、
OG=13(a+b+c)\vec{OG} = \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c})
OM=kOG\vec{OM} = k \vec{OG}となる実数kが存在することを示せばよい。
ここで、OG=13(OB+OC)=13(a+b+c)\vec{OG} = \frac{1}{3}(\vec{OB} + \vec{OC}) = \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c})であることに注意する。
OM=14(a+b+c)=3413(a+b+c)=34OG\vec{OM} = \frac{1}{4}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}) = \frac{3}{4} \cdot \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}) = \frac{3}{4} \vec{OG}
したがって、OM=34OG\vec{OM} = \frac{3}{4}\vec{OG}となる。

3. 最終的な答え

OM=34OG\vec{OM} = \frac{3}{4} \vec{OG}なので、2つのベクトルOM\vec{OM}OG\vec{OG}は平行である。また、Oは共通点なので、3点O, M, Gは一直線上にある。
(証明終わり)

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