$a$ を実数とする。2次方程式 $x^2 + 2ax + (a-1) = 0$ の解を $\alpha$, $\beta$ とする。 (1) $\alpha$ と $\beta$ は異なる実数であることを示せ。 (2) $\alpha$ と $\beta$ のうち、少なくとも1つは負であることを示せ。 (3) $\alpha \le 0$, $\beta \le 0$ であるとき、$\alpha^2 + \beta^2$ の最小値を求めよ。
2025/5/9
1. 問題の内容
を実数とする。2次方程式 の解を , とする。
(1) と は異なる実数であることを示せ。
(2) と のうち、少なくとも1つは負であることを示せ。
(3) , であるとき、 の最小値を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 判別式を とすると、
よって、 と は異なる実数である。
(2) 解と係数の関係より、
もし かつ ならば、 より つまり
また、解と係数の関係より、
なので、 となる。
これは、 かつ であることに矛盾する。
したがって、 と のうち、少なくとも1つは負である。
(3) かつ のとき、解と係数の関係より
なので
なので
よって
これは下に凸の放物線であり、 なので、 のとき最小値を取る。
のとき、
3. 最終的な答え
(1) と は異なる実数である(証明終わり)
(2) と のうち、少なくとも1つは負である(証明終わり)
(3) の最小値は 4