$\int_{a}^{x} f(t) dt = 2x^2 - 3x + 1$ を満たす関数 $f(t)$ と定数 $a$ の値を求めます。

解析学積分微積分学の基本定理定積分積分方程式
2025/3/20

1. 問題の内容

axf(t)dt=2x23x+1\int_{a}^{x} f(t) dt = 2x^2 - 3x + 1 を満たす関数 f(t)f(t) と定数 aa の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた積分方程式の両辺を xx で微分します。
左辺は微積分学の基本定理より f(x)f(x) になります。
右辺は 4x34x - 3 になります。
よって、f(x)=4x3f(x) = 4x - 3 となります。したがって、f(t)=4t3f(t) = 4t - 3 です。
次に、aa の値を求めます。
積分範囲が aa から xx なので、x=ax=a を与えられた積分方程式に代入すると、
aaf(t)dt=0\int_{a}^{a} f(t) dt = 0
となることを利用します。
したがって、
2a23a+1=02a^2 - 3a + 1 = 0
という方程式が得られます。これを解くと、
(2a1)(a1)=0(2a - 1)(a - 1) = 0
より、a=1a = 1 または a=12a = \frac{1}{2} となります。
f(x)=4x3f(x) = 4x - 3 を元の積分方程式に代入すると、
ax(4t3)dt=[2t23t]ax=2x23x(2a23a)\int_a^x (4t-3) dt = [2t^2 - 3t]_a^x = 2x^2 - 3x - (2a^2 - 3a)
与えられた式と等しくなるには
2x23x+1=2x23x(2a23a)2x^2 - 3x + 1 = 2x^2 - 3x - (2a^2 - 3a)
よって
1=2a2+3a1 = -2a^2 + 3a
2a23a+1=02a^2 - 3a + 1 = 0
(2a1)(a1)=0(2a-1)(a-1) = 0
a=1,1/2a = 1, 1/2
次に、a=1の場合を考えると
1x(4t3)dt=2x23x+1=(2x1)(x1)\int_1^x (4t-3)dt = 2x^2 - 3x + 1 = (2x-1)(x-1)
a=1/2の場合を考えると
1/2x(4t3)dt=2x23x+5/82x23x+1\int_{1/2}^x (4t-3)dt = 2x^2 - 3x + 5/8 \ne 2x^2 - 3x + 1
したがって a=1a=1

3. 最終的な答え

f(t)=4t3f(t) = 4t - 3
a=1a = 1

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