表に与えられたデータに基づいて、変数xの分散と標準偏差、xとyの共分散、相関係数を計算し、xとyの相関関係の種類を答える問題です。

確率論・統計学分散標準偏差共分散相関係数相関
2025/5/10

1. 問題の内容

表に与えられたデータに基づいて、変数xの分散と標準偏差、xとyの共分散、相関係数を計算し、xとyの相関関係の種類を答える問題です。

2. 解き方の手順

まず、xとyの平均値を求めます。
xˉ=253\bar{x} = \frac{25}{3}, yˉ=203\bar{y} = \frac{20}{3}
次に、xの分散を求めます。分散は、各データ点と平均値の差の二乗の平均です。
sx2=13[(8253)2+(2253)2+(6253)2]=13[(13)2+(193)2+(73)2]=13[19+3619+499]=134119=137915.22s_x^2 = \frac{1}{3}[(8-\frac{25}{3})^2 + (2-\frac{25}{3})^2 + (6-\frac{25}{3})^2] = \frac{1}{3}[(\frac{-1}{3})^2 + (\frac{-19}{3})^2 + (\frac{-7}{3})^2] = \frac{1}{3}[\frac{1}{9} + \frac{361}{9} + \frac{49}{9}] = \frac{1}{3} \cdot \frac{411}{9} = \frac{137}{9} \approx 15.22
したがって、xの分散は1379\frac{137}{9}です。
xの標準偏差は分散の平方根です。
sx=1379=137311.73=3.9s_x = \sqrt{\frac{137}{9}} = \frac{\sqrt{137}}{3} \approx \frac{11.7}{3} = 3.9
したがって、xの標準偏差は3.93.9です。
次に、xとyの共分散を求めます。共分散は、各データ点について、xの偏差とyの偏差の積の平均です。
sxy=13[(8253)(5203)+(2253)(2203)+(6253)(7203)]=13[(13)(53)+(193)(143)+(73)(13)]=13[59+2669+79]=132649=8899.78s_{xy} = \frac{1}{3}[(8-\frac{25}{3})(5-\frac{20}{3}) + (2-\frac{25}{3})(2-\frac{20}{3}) + (6-\frac{25}{3})(7-\frac{20}{3})] = \frac{1}{3}[(\frac{-1}{3})(\frac{-5}{3}) + (\frac{-19}{3})(\frac{-14}{3}) + (\frac{-7}{3})(\frac{1}{3})] = \frac{1}{3}[\frac{5}{9} + \frac{266}{9} + \frac{-7}{9}] = \frac{1}{3} \cdot \frac{264}{9} = \frac{88}{9} \approx 9.78
したがって、xとyの共分散は889\frac{88}{9}です。
次に、xとyの相関係数を求めます。相関係数は、共分散をxとyの標準偏差の積で割ったものです。
yˉ=203\bar{y}=\frac{20}{3}
sy2=13[(5203)2+(2203)2+(7203)2]=13[(53)2+(143)2+(13)2]=13[259+1969+19]=132229=749s_y^2 = \frac{1}{3}[(5-\frac{20}{3})^2 + (2-\frac{20}{3})^2 + (7-\frac{20}{3})^2] = \frac{1}{3}[(\frac{-5}{3})^2 + (\frac{-14}{3})^2 + (\frac{1}{3})^2] = \frac{1}{3}[\frac{25}{9} + \frac{196}{9} + \frac{1}{9}] = \frac{1}{3} \cdot \frac{222}{9} = \frac{74}{9}
sy=749=7438.63=2.87s_y = \sqrt{\frac{74}{9}} = \frac{\sqrt{74}}{3} \approx \frac{8.6}{3} = 2.87
rxy=sxysxsy=88/9137/974/9=8813774=881013888100.690.87r_{xy} = \frac{s_{xy}}{s_x s_y} = \frac{88/9}{\sqrt{137/9} \sqrt{74/9}} = \frac{88}{\sqrt{137 \cdot 74}} = \frac{88}{\sqrt{10138}} \approx \frac{88}{100.69} \approx 0.87
5=2.2\sqrt{5} = 2.2, 137144137 \approx 144
sx123=4s_x \approx \frac{12}{3} = 4
74=23774= 2*37.
sy=743753=53351.7323=8.663=2.89s_y = \frac{\sqrt{74}}{3} \approx \frac{\sqrt{75}}{3} = \frac{5\sqrt{3}}{3} \approx \frac{5 *1.732}{3} = \frac{8.66}{3} = 2.89
r=88/9474/388/942.89=9.7711.56=0.84r = \frac{88/9}{4*\sqrt{74}/3} \frac{88/9}{4*2.89} = \frac{9.77}{11.56} = 0.84
相関係数は0.840.84です。
xとyの間には正の相関があります。

3. 最終的な答え

(1) xの分散は 137/9 , 標準偏差は 3.9 個である。
(2) xとyの共分散は 9.78 である。
(3) xとyの相関係数は 0.84 である。
(4) xとyの間には 1 。

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