この問題は、Aの方が好まれるという主張に対して、統計的な仮説検定を行うものです。公正なコインを35枚投げる実験を200回行い、その結果を用いて、Aの方が好まれるという主張に反する仮説を立て、その仮説のもとで35人中21人以上がAを好む確率を求め、基準となる確率0.05と比較して、仮説の採択または棄却を判断します。

確率論・統計学仮説検定二項分布確率統計的推測
2025/5/10

1. 問題の内容

この問題は、Aの方が好まれるという主張に対して、統計的な仮説検定を行うものです。公正なコインを35枚投げる実験を200回行い、その結果を用いて、Aの方が好まれるという主張に反する仮説を立て、その仮説のもとで35人中21人以上がAを好む確率を求め、基準となる確率0.05と比較して、仮説の採択または棄却を判断します。

2. 解き方の手順

まず、「タ」を埋めます。「Aの方が好まれる」という主張に反する仮説は、「Aの方が好まれるとは言えない」あるいは「Aの方が好まれる確率は0.5以下である」となります。コイン投げの実験結果を用いることを考えると、「公正なコインである」と仮説を立てるのが適切でしょう。
次に、35枚のコインを投げて表が21枚以上出る場合の相対度数「チツ」を求めます。表の枚数が21枚以上の度数を合計すると、10 + 5 + 2 + 1 = 18となります。相対度数は、全体の度数200に対する割合なので、18/200 = 0.09です。したがって、チツは09となります。
次に、35人中21人以上がAの方を好む確率「チツ」を求めます。これは、コイン投げの実験で表が21枚以上出る確率に対応すると考えられます。上で求めた相対度数が0.09なので、チツは09となります。
次に、「テ」を埋めます。求めた確率は0.09であり、基準となる確率0.05よりも大きいので、「テ」には「大きい」が入ります。
最後に、「ト」と「ナ」を埋めます。求めた確率0.09は基準となる確率0.05より大きいため、仮説「公正なコインである」は棄却されません。したがって、「ト」には「棄却できない」が入ります。そのため、「ナ」には「Aの方が好まれるとは言えない」または「Aの方が好まれるとは判断できない」が入ります。

3. 最終的な答え

タ:公正なコインである
チツ:09
チツ:09
テ:大きい
ト:棄却できない
ナ:Aの方が好まれるとは判断できない

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