$a > 0$ のとき、関数 $f(a) = a - 2 + \frac{2}{a+1}$ の最小値を求める問題です。

解析学関数の最小値相加相乗平均不等式微分
2025/5/10

1. 問題の内容

a>0a > 0 のとき、関数 f(a)=a2+2a+1f(a) = a - 2 + \frac{2}{a+1} の最小値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、a+1a+1 という形を作るために、関数を変形します。
f(a)=a2+2a+1=(a+1)3+2a+1f(a) = a - 2 + \frac{2}{a+1} = (a+1) - 3 + \frac{2}{a+1}
ここで、a>0a > 0 なので、a+1>1a+1 > 1 です。相加相乗平均の不等式を利用することを考えます。
x=a+1x=a+1 とおくと、x>1x>1 であり、f(x)=x+2x3f(x) = x + \frac{2}{x} - 3 です。
相加相乗平均の不等式は、x>0x > 0 および y>0y > 0 に対して、x+y2xy\frac{x+y}{2} \geq \sqrt{xy} が成り立つというものです。等号成立は x=yx=y のときです。
x+2xx + \frac{2}{x} に対して相加相乗平均の不等式を適用すると、
x+2x2x2x=2\frac{x + \frac{2}{x}}{2} \geq \sqrt{x \cdot \frac{2}{x}} = \sqrt{2}
よって、
x+2x22x + \frac{2}{x} \geq 2\sqrt{2}
したがって、
f(x)=x+2x3223f(x) = x + \frac{2}{x} - 3 \geq 2\sqrt{2} - 3
等号が成立するのは、x=2xx = \frac{2}{x} のときです。
x2=2x^2 = 2 より、x=2x = \sqrt{2}x>0x > 0 より)。
x=a+1=2x = a+1 = \sqrt{2} より、a=21>0a = \sqrt{2}-1 > 0 なので、この aa は条件を満たします。
したがって、最小値は 2232\sqrt{2} - 3 です。

3. 最終的な答え

2232\sqrt{2} - 3

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