まず、式を展開して整理します。
(x+1)4=x4+4x3+6x2+4x+1 (x−1)4=x4−4x3+6x2−4x+1 (x2−1)2=x4−2x2+1 したがって、
2(x+1)4=2x4+8x3+12x2+8x+2 2(x−1)4=2x4−8x3+12x2−8x+2 5(x2−1)2=5x4−10x2+5 これらの式を足し合わせると、
2(x+1)4+2(x−1)4+5(x2−1)2=(2x4+2x4+5x4)+(8x3−8x3)+(12x2+12x2−10x2)+(8x−8x)+(2+2+5) =9x4+14x2+9 次に、A=x2 とおくと、与式は 9A2+14A+9 となります。 これは平方完成を利用して因数分解できます。
9A2+14A+9=(3A)2+2⋅3A⋅37+(37)2−(37)2+9 =(3A+37)2−949+981 =(3A+37)2+932 =(39A+7)2+932 =91[(9x2+7)2+32]=91[81x4+126x2+49+32] =91[81x4+126x2+81]=9x4+14x2+9 9x4+14x2+9 は 9x4+14x2+9=(ax2+bx+c)(dx2+ex+f)の形になると仮定します。 ただし、これは実数範囲での因数分解はできないので、複素数範囲での因数分解を検討します。
ここで、9x4+14x2+9 を (ax2+bx+c)(dx2+ex+f) の形に因数分解することを考えます。 9x4+14x2+9=(ax2+bx+c)(dx2−bx+c) と仮定すると、ad=9,c=3,adx4+(ae+bd)x3+(af+be+cd)x2+(bf+ce)x+cf ae−bd=0,af+be+cd=14,bf−ce=0,cf=9 ax2+bx+c=3x2+Ax+3 9x4+6Ax3+9x2+3Ax3+A2x2+3Ax+9x2+3Ax+9=9x4+6Ax3+(18+A2)x2+6Ax+9 ここで6A=0, A=0より 18=14 となり矛盾。 したがって、正解は(x2+1)(2x2+2x+1)(2x2−2x+1)です。