直線 $l$ の式が $y = \frac{5}{2}x$ で、反比例の曲線 $m$ の式が $y = \frac{a}{x}$ ($x > 0$) である。点Aは直線 $l$ と曲線 $m$ の交点で、$x$ 座標が6である。点Bは曲線 $m$ 上の点で、$y$ 座標が9である。 (1) $a$ の値を求める。 (2) $\triangle AOB$ の面積を求める。 (3) 点Aを通り、$y$ 軸に平行な直線と線分OBとの交点をPとするとき、$\triangle APB$ の面積を求める。

幾何学座標平面比例と反比例三角形の面積連立方程式
2025/5/11

1. 問題の内容

直線 ll の式が y=52xy = \frac{5}{2}x で、反比例の曲線 mm の式が y=axy = \frac{a}{x} (x>0x > 0) である。点Aは直線 ll と曲線 mm の交点で、xx 座標が6である。点Bは曲線 mm 上の点で、yy 座標が9である。
(1) aa の値を求める。
(2) AOB\triangle AOB の面積を求める。
(3) 点Aを通り、yy 軸に平行な直線と線分OBとの交点をPとするとき、APB\triangle APB の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点Aの xx 座標が6であるから、直線 ll の式 y=52xy = \frac{5}{2}xx=6x = 6 を代入して、点Aの yy 座標を求める。
y=52×6=15y = \frac{5}{2} \times 6 = 15
よって、点Aの座標は (6, 15) である。
点Aは曲線 mm 上の点でもあるから、曲線 mm の式 y=axy = \frac{a}{x}x=6x = 6, y=15y = 15 を代入して、aa の値を求める。
15=a615 = \frac{a}{6}
a=15×6=90a = 15 \times 6 = 90
(2) 点Bは曲線 mm 上の点で、yy 座標が9であるから、曲線 mm の式 y=90xy = \frac{90}{x}y=9y = 9 を代入して、点Bの xx 座標を求める。
9=90x9 = \frac{90}{x}
x=909=10x = \frac{90}{9} = 10
よって、点Bの座標は (10, 9) である。
AOB\triangle AOB の面積を求めるために、まず直線OBの式を求める。直線OBは原点を通るので y=kxy = kx と置ける。点B(10,9)を通るので、
9=10k9 = 10k
k=910k = \frac{9}{10}
よって直線OBの式は y=910xy = \frac{9}{10}x
AOB\triangle AOB の面積は、点Aからx軸へ垂線を下ろし、点Bからx軸へ垂線を下ろしてできる台形から、2つの三角形を引いて求める。
しかし、ここでは原点Oから直線ABまでの距離を高さとして、ABを底辺とすると、計算が非常に複雑になる。
別の方法として、yy軸上に点C(0, 15)、点D(0, 9)を取ると、
AOB=AOC+BOC\triangle AOB = \triangle AOC + \triangle BOC
AOC\triangle AOC の面積は 12×15×6=45\frac{1}{2} \times 15 \times 6 = 45
BOC\triangle BOC の面積は 12×9×10=45\frac{1}{2} \times 9 \times 10 = 45
台形ABDCの面積は、12×(6+10)×(159)=12×16×6=48\frac{1}{2} \times (6 + 10) \times (15 - 9) = \frac{1}{2} \times 16 \times 6 = 48
計算ミスが見られたため、ベクトルで求める方法を使用する。
OA=(6,15),OB=(10,9)\vec{OA} = (6, 15), \vec{OB} = (10, 9)
AOB=12(6×915×10)=1254150=1296=12×96=48\triangle AOB = \frac{1}{2} |(6 \times 9 - 15 \times 10)| = \frac{1}{2} |54 - 150| = \frac{1}{2} |-96| = \frac{1}{2} \times 96 = 48
(3) 点Aを通り yy 軸に平行な直線は x=6x = 6 である。線分OBの式は y=910xy = \frac{9}{10}x である。
点Pは直線 x=6x = 6 と線分OBの交点なので、x=6x = 6y=910xy = \frac{9}{10}x に代入すると、
y=910×6=5410=275=5.4y = \frac{9}{10} \times 6 = \frac{54}{10} = \frac{27}{5} = 5.4
よって、点Pの座標は (6, 5.4) である。
APB\triangle APB の面積を求める。
点Aの座標は (6, 15)、点Bの座標は (10, 9)、点Pの座標は (6, 5.4) である。
線分APの長さは 155.4=9.615 - 5.4 = 9.6 である。
APB\triangle APB の底辺をAPとすると、高さは点Bと線分APのx座標の差で 106=410 - 6 = 4 となる。
よって、APB\triangle APB の面積は 12×9.6×4=4.8×4=19.2\frac{1}{2} \times 9.6 \times 4 = 4.8 \times 4 = 19.2

3. 最終的な答え

(1) a=90a = 90
(2) AOB=48\triangle AOB = 48
(3) APB=19.2\triangle APB = 19.2

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