関数 $f(x)$ が $f(x) = 3x^2 + \int_{0}^{1} f(t) dt + 1$ を満たすとき、$f(x)$ を求める問題です。

解析学積分関数定積分矛盾
2025/5/11

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x)f(x)=3x2+01f(t)dt+1f(x) = 3x^2 + \int_{0}^{1} f(t) dt + 1 を満たすとき、f(x)f(x) を求める問題です。

2. 解き方の手順

積分 01f(t)dt\int_{0}^{1} f(t) dt は定数であるため、これを kk とおきます。
k=01f(t)dtk = \int_{0}^{1} f(t) dt
すると、f(x)f(x) は次のように表されます。
f(x)=3x2+k+1f(x) = 3x^2 + k + 1
この式を積分すると、
01f(x)dx=01(3x2+k+1)dx\int_{0}^{1} f(x) dx = \int_{0}^{1} (3x^2 + k + 1) dx
=[x3+(k+1)x]01= [x^3 + (k+1)x]_{0}^{1}
=13+(k+1)1(03+(k+1)0)= 1^3 + (k+1) * 1 - (0^3 + (k+1) * 0)
=1+k+1= 1 + k + 1
=k+2= k + 2
したがって、
k=01f(x)dx=k+2k = \int_{0}^{1} f(x) dx = k + 2
この方程式を解きます。
k=k+2k = k + 2
0=20 = 2
これは矛盾しているように見えますが、問題文に与えられた式に代入して確かめると、正しい答えを得ることができます。
f(x)=3x2+k+1f(x) = 3x^2 + k + 1なので、f(t)=3t2+k+1f(t) = 3t^2 + k + 1
k=01f(t)dt=01(3t2+k+1)dt=[t3+(k+1)t]01=1+k+1=k+2k = \int_{0}^{1} f(t) dt = \int_{0}^{1} (3t^2 + k + 1) dt = [t^3 + (k+1)t]_{0}^{1} = 1 + k + 1 = k + 2
k=k+2k = k+2より0=20 = 2となり、矛盾が生じます。問題文に誤りがあるか、もしくはそのような関数f(x)f(x)は存在しないと考えることができます。
ここで、k=01f(t)dtk = \int_0^1 f(t)dt とおくと、
f(x)=3x2+k+1f(x) = 3x^2 +k + 1
よって、k=01(3t2+k+1)dt=[t3+kt+t]01=1+k+1=k+2k = \int_0^1 (3t^2 + k + 1)dt = [t^3 +kt +t]_0^1 = 1 + k + 1 = k + 2.
これより、k=k+2k = k+2なので、0=20=2となり矛盾が生じる。
したがって、このようなf(x)f(x)は存在しない。

3. 最終的な答え

そのような関数 f(x) は存在しない。

「解析学」の関連問題

与えられた数列の極限を求める問題です。具体的には、以下の3つの数列について $n \to \infty$ のときの極限を求めます。 (1) $\frac{\sqrt{3n^2+1}}{\sqrt{n^...

数列極限有理化ルート
2025/5/11

数列の極限を求める問題です。具体的には、以下の3つの数列の極限を求めます。 (1) $n^2 - n$ (2) $\frac{n+1}{3n^2 - 2}$ (3) $\frac{5n^2}{-2n^...

数列極限
2025/5/11

与えられた3つの極限値を計算する問題です。 (4) $\lim_{n \to \infty} \frac{(-2)^n}{4^n - (-3)^n}$ (5) $\lim_{n \to \infty}...

極限数列の極限発散
2025/5/11

数列 $\{(2x)^n\}$ が収束するための $x$ の値の範囲を求め、そのときの極限値を求める。

数列収束極限不等式
2025/5/11

以下の3つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{n \to \infty} \frac{3 \cdot 2^n - 5}{2^n + 3}$ (2) $\lim_{n \to \infty}...

極限数列収束発散
2025/5/11

与えられた6つの数列の極限を求める問題です。各数列は $n$ を自然数として、ある定数の $n$ 乗の形で表されています。

数列極限指数関数
2025/5/11

与えられた数列の極限を求める問題です。問題は2つのパートに分かれています。 パート1 (710新編 数学III 練習9) では、以下の極限を求めます。 (1) $\lim_{n \to \infty}...

数列の極限極限指数関数
2025/5/11

数列 ${(x-1)^n}$ が収束するような $x$ の範囲を求め、そのときの極限値を求めよ。

数列収束極限不等式
2025/5/11

次の4つの数列の極限を求めます。 (1) $(\sqrt{3})^n$ (2) $(\frac{2}{3})^n$ (3) $(-\frac{4}{3})^n$ (4) $2(-\frac{4}{5}...

数列極限収束発散
2025/5/11

関数 $y = x^3 - 2x^2 + 5x - 1$ を微分せよ。

微分導関数合成関数積の微分商の微分対数微分法ロピタルの定理極限
2025/5/11