数列 ${(x-1)^n}$ が収束するような $x$ の範囲を求め、そのときの極限値を求めよ。

解析学数列収束極限不等式
2025/5/11

1. 問題の内容

数列 (x1)n{(x-1)^n} が収束するような xx の範囲を求め、そのときの極限値を求めよ。

2. 解き方の手順

数列 (x1)n{(x-1)^n} が収束するための条件は、以下のいずれかが成り立つことです。
* x1=1x-1 = 1 のとき、x=2x=2。このとき、数列は 1n=1{1^n} = 1 になり、極限値は1。
* x1=1x-1 = -1 のとき、x=0x=0。このとき、数列は (1)n{(-1)^n} になり、振動するため収束しない。
* 1<x1<1-1 < x-1 < 1 のとき。このとき、数列は0に収束する。
1<x1<1-1 < x-1 < 1 を解くと、
0<x<20 < x < 2
この範囲では、limn(x1)n=0\lim_{n \to \infty} (x-1)^n = 0 である。
したがって、数列 (x1)n{(x-1)^n} が収束する xx の範囲は、0<x<20 < x < 2 または x=2x=2 である。
まとめると、0<x20 < x \le 2となる。
このとき、極限値は、
0<x<20 < x < 2 のとき 00
x=2x=2 のとき 11

3. 最終的な答え

xx の範囲: 0<x20 < x \le 2
極限値:
0<x<20 < x < 2 のとき 00
x=2x=2 のとき 11

「解析学」の関連問題

長さ5mの棒が、地面に垂直な壁に立てかけられている。棒の下端Aが壁から速さ0.3m/sで遠ざかるとき、棒の下端Aが壁から4m離れたときの、棒の上端Bが壁面上を動く速さを求める。

微分三平方の定理速度陰関数微分
2025/5/12

$x > 0$ のとき、次の不等式を証明する問題です。 (1) $\cos x > 1 - \frac{x^2}{2}$ (2) $\sin x > x - \frac{x^3}{6}$

不等式三角関数微分単調増加
2025/5/12

方程式 $x^2 = ae^x$ が異なる3つの実数解を持つように、定数 $a$ の値の範囲を求める。

微分関数の増減グラフ実数解指数関数
2025/5/12

与えられた関数 $5x^4 + 2\sqrt{x}$ を $x$ について微分する。

微分関数の微分べきの微分導関数
2025/5/12

与えられた関数$f(x)$が連続である区間を求める問題です。関数は二つ与えられています。 (1) $f(x) = \frac{1}{x}$ (2) $f(x) = \frac{x+2}{x^2-x+1...

関数の連続性分数関数判別式定義域
2025/5/12

$x > 0$ のとき、関数 $f(x) = \frac{x^2 - 4x + 3}{x}$ の最小値とそのときの $x$ の値を求める問題です。

関数の最小値相加相乗平均不等式微分
2025/5/12

与えられた関数について、グラフを描き、値域を求めます。 (1) $y = \frac{1}{x-2} + 2$ ($3 \le x \le 5$) (2) $y = \frac{1-x}{x+1}$...

関数のグラフ値域分数関数単調性
2025/5/12

与えられた3つの数列の極限を求める問題です。 (1) $ \lim_{n \to \infty} \frac{\sqrt{3n^2+1}}{\sqrt{n^2+1}+\sqrt{n}} $ (2) $...

極限数列有理化ルート
2025/5/12

与えられた3つの数列の極限を求める問題です。 (1) $n^2 - n$ (2) $\frac{n+1}{3n^2-2}$ (3) $\frac{5n^2}{-2n^2+1}$

極限数列無限大
2025/5/12

与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dt} = ay + e^{\beta t}$ について、以下の問いに答えます。 (1) 初期値問題 $y(0) = 0$ の解を求めます。 (2) (1)...

微分方程式初期値問題線形微分方程式定数変化法発散
2025/5/12