(1) 初期値問題 y(0)=0 の解を求める。 まず、与えられた微分方程式は1階線形微分方程式なので、定数変化法を用いて解きます。
同次方程式 dtdy=ay の解は y=Ceat です (Cは任意定数)。 次に、定数 C を t の関数 C(t) とし、y=C(t)eat を元の微分方程式に代入します。 dtdy=dtdCeat+aC(t)eat これを元の微分方程式に代入すると、
dtdCeat+aC(t)eat=aC(t)eat+eβt dtdCeat=eβt dtdC=e(β−a)t 両辺を積分すると、
C(t)=∫e(β−a)tdt=β−a1e(β−a)t+K (ただし β=a) したがって、y=C(t)eat=(β−a1e(β−a)t+K)eat=β−a1eβt+Keat (β=a) 初期条件 y(0)=0 を代入すると、 0=β−a1+K K=−β−a1 よって、y=β−a1eβt−β−a1eat=β−aeβt−eat (β=a) β=a のとき、dtdC=1 より、C(t)=t+K。 y=(t+K)eat y(0)=K=0 より、y=teat (2) (1)で求めた解が t→∞ で発散するための a,β の条件を求める。 β=a のとき、y=β−aeβt−eat が t→∞ で発散するためには、少なくとも a か β が正である必要があります。 a>0 または β>0 β=a のとき、y=teat が t→∞ で発散するためには、a>0 である必要があります。 まとめると、a>0 または β>0 が必要です。