長さ5mの棒が、地面に垂直な壁に立てかけられている。棒の下端Aが壁から速さ0.3m/sで遠ざかるとき、棒の下端Aが壁から4m離れたときの、棒の上端Bが壁面上を動く速さを求める。

解析学微分三平方の定理速度陰関数微分
2025/5/12

1. 問題の内容

長さ5mの棒が、地面に垂直な壁に立てかけられている。棒の下端Aが壁から速さ0.3m/sで遠ざかるとき、棒の下端Aが壁から4m離れたときの、棒の上端Bが壁面上を動く速さを求める。

2. 解き方の手順

棒の下端Aと壁の距離を xx、棒の上端Bと地面の距離を yyとする。棒の長さが5mであることから、三平方の定理より以下の関係式が成り立つ。
x2+y2=52=25x^2 + y^2 = 5^2 = 25
この関係式を時間 tt で微分する。
ddt(x2+y2)=ddt(25)\frac{d}{dt}(x^2 + y^2) = \frac{d}{dt}(25)
2xdxdt+2ydydt=02x \frac{dx}{dt} + 2y \frac{dy}{dt} = 0
dydt=xydxdt\frac{dy}{dt} = -\frac{x}{y} \frac{dx}{dt}
問題文より、dxdt=0.3\frac{dx}{dt} = 0.3 m/s である。また、x=4x = 4 m のとき、x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 より、
y=25x2=2542=2516=9=3y = \sqrt{25 - x^2} = \sqrt{25 - 4^2} = \sqrt{25 - 16} = \sqrt{9} = 3
したがって、x=4x=4のとき、y=3y=3である。よって、棒の上端Bが壁面上を動く速さは、dydt\left|\frac{dy}{dt}\right| で与えられるので、
dydt=xydxdt=43×0.3=43×0.3=43×310=410=0.4\left|\frac{dy}{dt}\right| = \left|-\frac{x}{y} \frac{dx}{dt}\right| = \left|-\frac{4}{3} \times 0.3\right| = \frac{4}{3} \times 0.3 = \frac{4}{3} \times \frac{3}{10} = \frac{4}{10} = 0.4

3. 最終的な答え

0. 4 m/s

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