赤い袋に1と2のカードが1枚ずつ、白い袋に2と4のカードが1枚ずつ入っている。 赤い袋から取り出した数を確率変数$A$、白い袋から取り出した数を確率変数$B$とする。 (1) $A=2$となる確率、$E(A)$、$V(A)$を求める。 (2) 十の位が$A$、一の位が$B$である2桁の数を表す確率変数を$M$とする。$E(M)$、$V(M)$を求める。

確率論・統計学確率確率変数期待値分散
2025/5/11

1. 問題の内容

赤い袋に1と2のカードが1枚ずつ、白い袋に2と4のカードが1枚ずつ入っている。
赤い袋から取り出した数を確率変数AA、白い袋から取り出した数を確率変数BBとする。
(1) A=2A=2となる確率、E(A)E(A)V(A)V(A)を求める。
(2) 十の位がAA、一の位がBBである2桁の数を表す確率変数をMMとする。E(M)E(M)V(M)V(M)を求める。

2. 解き方の手順

(1)
- A=2A=2となる確率は、赤い袋から2を引く確率なので、12\frac{1}{2}である。
- AAの期待値E(A)E(A)は、E(A)=1×12+2×12=32E(A) = 1 \times \frac{1}{2} + 2 \times \frac{1}{2} = \frac{3}{2}である。
- A2A^2の期待値E(A2)E(A^2)は、E(A2)=12×12+22×12=52E(A^2) = 1^2 \times \frac{1}{2} + 2^2 \times \frac{1}{2} = \frac{5}{2}である。
- AAの分散V(A)V(A)は、V(A)=E(A2)(E(A))2=52(32)2=5294=10494=14V(A) = E(A^2) - (E(A))^2 = \frac{5}{2} - (\frac{3}{2})^2 = \frac{5}{2} - \frac{9}{4} = \frac{10}{4} - \frac{9}{4} = \frac{1}{4}である。
(2)
- M=10A+BM=10A + Bである。
- E(M)=E(10A+B)=10E(A)+E(B)E(M) = E(10A + B) = 10E(A) + E(B)である。
- E(B)=2×12+4×12=3E(B) = 2 \times \frac{1}{2} + 4 \times \frac{1}{2} = 3である。
- E(M)=10×32+3=15+3=18E(M) = 10 \times \frac{3}{2} + 3 = 15 + 3 = 18である。
- V(M)=V(10A+B)V(M) = V(10A + B)である。AABBは独立なので、V(10A+B)=102V(A)+V(B)V(10A + B) = 10^2V(A) + V(B)である。
- E(B2)=22×12+42×12=2+8=10E(B^2) = 2^2 \times \frac{1}{2} + 4^2 \times \frac{1}{2} = 2 + 8 = 10である。
- V(B)=E(B2)(E(B))2=1032=109=1V(B) = E(B^2) - (E(B))^2 = 10 - 3^2 = 10 - 9 = 1である。
- V(M)=100×14+1=25+1=26V(M) = 100 \times \frac{1}{4} + 1 = 25 + 1 = 26である。

3. 最終的な答え

A=2A=2となる確率は12\frac{1}{2}
E(A)=32E(A) = \frac{3}{2}
V(A)=14V(A) = \frac{1}{4}
E(M)=18E(M) = 18
V(M)=26V(M) = 26

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