問題は数列に関する3つの部分から構成されています。 (1) 初項と第10項が与えられた等差数列の公差と一般項を求めます。 (2) 2つの条件を満たす等比数列の初項、公比、一般項を求めます。 (3) (1)と(2)で求めた2つの数列に共通する項の総和を求めます。

代数学数列等差数列等比数列一般項共通項数列の和
2025/3/21

1. 問題の内容

問題は数列に関する3つの部分から構成されています。
(1) 初項と第10項が与えられた等差数列の公差と一般項を求めます。
(2) 2つの条件を満たす等比数列の初項、公比、一般項を求めます。
(3) (1)と(2)で求めた2つの数列に共通する項の総和を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列 {an}\{a_n\} について、初項 a1=74a_1 = 74、第10項 a10=56a_{10} = 56 が与えられています。公差を dd とすると、a10=a1+9da_{10} = a_1 + 9d より、56=74+9d56 = 74 + 9d となります。これを解くと、9d=189d = -18 より d=2d = -2 となります。一般項は an=a1+(n1)d=74+(n1)(2)=2n+76a_n = a_1 + (n-1)d = 74 + (n-1)(-2) = -2n + 76 となります。
(2) 等比数列 {bn}\{b_n\} について、b2+b3=24b_2 + b_3 = 24 かつ b5+b6=192b_5 + b_6 = 192 が与えられています。初項を aa、公比を rr とすると、b2=arb_2 = arb3=ar2b_3 = ar^2b5=ar4b_5 = ar^4b6=ar5b_6 = ar^5 となります。よって、ar+ar2=ar(1+r)=24ar + ar^2 = ar(1+r) = 24ar4+ar5=ar4(1+r)=192ar^4 + ar^5 = ar^4(1+r) = 192 が成り立ちます。2番目の式を1番目の式で割ると、ar4(1+r)ar(1+r)=19224\frac{ar^4(1+r)}{ar(1+r)} = \frac{192}{24} となり、r3=8r^3 = 8 より、r=2r = 2 となります。これを ar(1+r)=24ar(1+r) = 24 に代入すると、a(2)(1+2)=6a=24a(2)(1+2) = 6a = 24 となり、a=4a = 4 となります。したがって、一般項は bn=arn1=42n1=222n1=2n+1b_n = ar^{n-1} = 4 \cdot 2^{n-1} = 2^2 \cdot 2^{n-1} = 2^{n+1} となります。
(3) an=2n+76a_n = -2n + 76bn=2n+1b_n = 2^{n+1} に共通する項の総和を求めます。共通する項は、an=bma_n = b_m を満たす整数の組 (n,m)(n, m) です。つまり、2n+76=2m+1-2n + 76 = 2^{m+1} を満たす n,mn, m を探します。
m=1m = 1 のとき、b1=21+1=4b_1 = 2^{1+1} = 4an=4a_n = 4 とすると 2n+76=4-2n + 76 = 4 より 2n=72-2n = -72n=36n = 36 なので、a36=b1=4a_{36} = b_1 = 4
m=2m = 2 のとき、b2=22+1=8b_2 = 2^{2+1} = 8an=8a_n = 8 とすると 2n+76=8-2n + 76 = 8 より 2n=68-2n = -68n=34n = 34 なので、a34=b2=8a_{34} = b_2 = 8
m=3m = 3 のとき、b3=23+1=16b_3 = 2^{3+1} = 16an=16a_n = 16 とすると 2n+76=16-2n + 76 = 16 より 2n=60-2n = -60n=30n = 30 なので、a30=b3=16a_{30} = b_3 = 16
m=4m = 4 のとき、b4=24+1=32b_4 = 2^{4+1} = 32an=32a_n = 32 とすると 2n+76=32-2n + 76 = 32 より 2n=44-2n = -44n=22n = 22 なので、a22=b4=32a_{22} = b_4 = 32
m=5m = 5 のとき、b5=25+1=64b_5 = 2^{5+1} = 64an=64a_n = 64 とすると 2n+76=64-2n + 76 = 64 より 2n=12-2n = -12n=6n = 6 なので、a6=b5=64a_6 = b_5 = 64
m=6m = 6 のとき、b6=26+1=128b_6 = 2^{6+1} = 128 とすると、an=128a_n = 128 より 2n+76=128-2n + 76 = 128 より 2n=52-2n = 52n=26n = -26となり不適
共通項は4, 8, 16, 32, 64であるから、総和は 4+8+16+32+64=1244+8+16+32+64 = 124

3. 最終的な答え

(1) 公差:-2, 一般項:an=2n+76a_n = -2n + 76
(2) 初項:4, 公比:2, 一般項:bn=2n+1b_n = 2^{n+1}
(3) 共通の項の総和:124

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