与えられた $dv/dr$ の式と $dv/dr=0$ となる $r$ の値を基に、増減表をどのように作成するかを問う問題です。 具体的には、 $$ \frac{dv}{dr} = 2\pi r \left(2r - \sqrt{\frac{k-4\pi r^2}{6}} \right) $$ であり、$0 < r < \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi}}$ の範囲で考えます。 また、$dv/dr = 0$ となるのは、$r = \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}}$ のときです。

解析学微分増減表導関数極値関数の増減
2025/3/21

1. 問題の内容

与えられた dv/drdv/dr の式と dv/dr=0dv/dr=0 となる rr の値を基に、増減表をどのように作成するかを問う問題です。
具体的には、
dvdr=2πr(2rk4πr26) \frac{dv}{dr} = 2\pi r \left(2r - \sqrt{\frac{k-4\pi r^2}{6}} \right)
であり、0<r<12kπ0 < r < \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi}} の範囲で考えます。
また、dv/dr=0dv/dr = 0 となるのは、r=12kπ+6r = \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} のときです。

2. 解き方の手順

増減表を作成するには、dv/drdv/dr の符号を調べる必要があります。
(1) dv/drdv/dr の式を分析します。2πr2\pi rr>0r>0 の範囲で常に正の値をとるので、2rk4πr262r - \sqrt{\frac{k-4\pi r^2}{6}} の符号を調べれば十分です。
(2) r=12kπ+6r = \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} の前後の rr の値に対して、2rk4πr262r - \sqrt{\frac{k-4\pi r^2}{6}} の符号を調べます。
- r<12kπ+6r < \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} のとき、例えば r=0r=0 のとき、2rk4πr26=k6<02r - \sqrt{\frac{k-4\pi r^2}{6}} = -\sqrt{\frac{k}{6}} < 0 となります。しかし、rr12kπ+6\frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} に近づくにつれて、2rk4πr262r - \sqrt{\frac{k-4\pi r^2}{6}} の値は0に近づきます。
- r>12kπ+6r > \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} のとき、12kπ+6<r<12kπ\frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} < r < \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi}} という範囲になります。rr12kπ+6\frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} よりわずかに大きい場合、2rk4πr262r - \sqrt{\frac{k-4\pi r^2}{6}}は正の値をとります。
(3) これらの情報から増減表を作成します。rr の範囲は 0<r<12kπ0 < r < \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi}} であり、r=12kπ+6r = \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}}dv/dr=0dv/dr = 0 となります。
- 0<r<12kπ+60 < r < \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} のとき、dv/dr>0dv/dr > 0 (増加)。
- r=12kπ+6r = \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} のとき、dv/dr=0dv/dr = 0
- 12kπ+6<r<12kπ\frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} < r < \frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi}} のとき、dv/dr<0dv/dr < 0 (減少)。

3. 最終的な答え

増減表は以下のようになります。
| rr | 00 | \cdots | 12kπ+6\frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi+6}} | \cdots | 12kπ\frac{1}{2}\sqrt{\frac{k}{\pi}} |
| ----------------------------------- | ----- | ----------------------------------------------------- | --------------------------------------- | ------------------------------------------- | ---------------------------------- |
| dvdr\frac{dv}{dr} | | ++ | 00 | - | |
| vv | | 増加 | 極大 | 減少 | |

「解析学」の関連問題

関数 $f(x)$ と $g(x)$ が与えられており、$f(x) = 2x^2 + 4x - \frac{3}{2} \int_1^x g(t) dt$ ... (1) および $g(x) = \i...

積分微分極値関数の解析
2025/6/18

関数 $y = \log_2(x-1)$ のグラフを描く問題です。

対数関数グラフ平行移動定義域漸近線
2025/6/18

関数 $f(x) = kx^2$ (ただし $0 < a < 1$, $k > 0$) について、放物線 $y=f(x)$ と直線 $y=f(a)$ および $x=0$ で囲まれた図形の面積を $S_...

積分関数面積定積分放物線
2025/6/18

$a$ と $k$ は定数で、$0 < a < 1$, $k > 0$ とする。関数 $f(x)$ を $f(x) = kx^2$ とし、$x \geq 0$ において、放物線 $y = f(x)$ ...

積分面積定積分関数放物線
2025/6/18

$f(x) = kx^2$($k > 0$)とし、$0 < a < 1$ とする。 $A = \int_0^1 f(x)dx$, $B = \int_0^a f(x)dx$, $C = \int_a^...

積分定積分大小比較
2025/6/18

$f(x) = kx^2$ ($k > 0$, $x \ge 0$) が与えられている。 $A = \int_{0}^{a} f(x) dx$, $B = \int_{a}^{1} f(x) dx$,...

積分定積分関数大小比較
2025/6/18

与えられた関数 $f(x)$ がすべての実数で連続となるように、定数 $a$ の値を求める問題です。具体的には、以下の4つの関数について、$a$ の値を求めます。 (1) $f(x) = \begin...

関数の連続性極限関数の極限分数関数
2025/6/18

$y = \frac{b}{a}\sqrt{a^2 - x^2}$ とする ($a$ は 0 でない定数, $b$ は定数)。 $u = a^2 - x^2$ とおくとき、$\frac{dy}{du}...

微分合成関数の微分導関数
2025/6/18

次の関数を微分せよ。ただし、$a$は定数とする。 (1) $y = (x+2)^3 (x-3)^4$ (7) $y = (1+x^2)\sqrt{4-x^2}$

微分積の微分関数
2025/6/18

関数 $f(x,y)$ が与えられています。 $f(x,y) = \begin{cases} \frac{2x^3y - 3xy^3}{x^2+y^2} + xy^3 & (x,y) \neq (0,...

偏微分極限多変数関数
2025/6/18