四面体のサイコロ(1から4の目が出る)と六面体のサイコロ(1から6の目が出る)を同時に投げます。それぞれのサイコロの目を $1 \sim 4$, $1 \sim 6$ とします。以下の確率を求めます。 (a) 目の積が6の倍数になる確率 (b) 一方の目がもう一方の目で割り切れる確率 (c) 目の和が素数になる確率

確率論・統計学確率サイコロ事象組み合わせ
2025/5/11
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

四面体のサイコロ(1から4の目が出る)と六面体のサイコロ(1から6の目が出る)を同時に投げます。それぞれのサイコロの目を 141 \sim 4, 161 \sim 6 とします。以下の確率を求めます。
(a) 目の積が6の倍数になる確率
(b) 一方の目がもう一方の目で割り切れる確率
(c) 目の和が素数になる確率

2. 解き方の手順

(a) 目の積が6の倍数になる確率
全事象は 4×6=244 \times 6 = 24 通りです。
積が6の倍数になるのは以下のパターンです。
* 四面体のサイコロの目が1の場合:六面体のサイコロの目が6の時
* 四面体のサイコロの目が2の場合:六面体のサイコロの目が3, 6の時
* 四面体のサイコロの目が3の場合:六面体のサイコロの目が2, 4, 6の時
* 四面体のサイコロの目が4の場合:六面体のサイコロの目が3, 6の時
したがって、積が6の倍数になるのは 1+2+3+2=81 + 2 + 3 + 2 = 8 通りです。
よって、確率は 824=13\frac{8}{24} = \frac{1}{3} です。
(b) 一方の目がもう一方の目で割り切れる確率
全事象は 4×6=244 \times 6 = 24 通りです。
一方の目がもう一方の目で割り切れるのは以下のパターンです。
* 四面体のサイコロの目が1の場合:六面体のサイコロの目は何でも良い (6通り)
* 四面体のサイコロの目が2の場合:六面体のサイコロの目は1, 2, 4, 6 (4通り)
* 四面体のサイコロの目が3の場合:六面体のサイコロの目は1, 3 (2通り)
* 四面体のサイコロの目が4の場合:六面体のサイコロの目は1, 2, 4 (3通り)
* 六面体のサイコロの目が1の場合:四面体のサイコロの目は何でも良い(すでにカウント済み)
* 六面体のサイコロの目が2の場合:四面体のサイコロの目は1, 2 (すでにカウント済み)
* 六面体のサイコロの目が3の場合:四面体のサイコロの目は1, 3 (すでにカウント済み)
* 六面体のサイコロの目が4の場合:四面体のサイコロの目は1, 2, 4 (すでにカウント済み)
* 六面体のサイコロの目が5の場合:四面体のサイコロの目は1 (すでにカウント済み)
* 六面体のサイコロの目が6の場合:四面体のサイコロの目は1, 2, 3 (未カウント)
六面体のサイコロの目が6の場合の未カウントの3通りのうち、四面体のサイコロの目が1, 2はすでにカウント済のため、四面体のサイコロの目が3の場合のみを考慮すれば良い。
よって、割り切れるのは 6+4+2+3=156 + 4 + 2 + 3 = 15 通りです。
ただし、重複して数えている場合があるので確認します。
(1, 1), (1, 2), (1, 3), (1, 4), (1, 5), (1, 6) は 6通り
(2, 1), (2, 2), (2, 4), (2, 6) は 4通り
(3, 1), (3, 3) は 2通り
(4, 1), (4, 2), (4, 4) は 3通り
(3, 6) は 1通り
合計 16通り
よって、確率は 1624=23\frac{16}{24} = \frac{2}{3} です。
(c) 目の和が素数になる確率
全事象は 4×6=244 \times 6 = 24 通りです。
和が素数になるのは、和が2, 3, 5, 7, 11の場合です。
それぞれの組み合わせは以下の通りです。
* 和が2: なし
* 和が3: (1, 2), (2, 1) -> (1, 2) のみ
* 和が5: (1, 4), (2, 3), (3, 2), (4, 1)
* 和が7: (1, 6), (2, 5), (3, 4), (4, 3)
* 和が11: (4, 7) -> (5,6), (6,5) -> (5,6)はありえない。(4,7)はありえない。
該当する組み合わせは
(1,2)
(1,4), (2,3), (3,2), (4,1)
(1,6), (2,5), (3,4), (4,3)
和が素数になるのは 1+4+4=91 + 4 + 4 = 9 通りです。
よって、確率は 924=38\frac{9}{24} = \frac{3}{8} です。

3. 最終的な答え

(a) 目の積が6の倍数になる確率は 13\frac{1}{3} です。
(b) 一方の目がもう一方の目で割り切れる確率は 23\frac{2}{3} です。
(c) 目の和が素数になる確率は 38\frac{3}{8} です。

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