(1) (x−3)(x−4)(x+4)(x+5)−180 を因数分解します。 まず、(x−3)(x+4)と(x−4)(x+5)をそれぞれ展開します。 (x−3)(x+4)=x2+x−12 (x−4)(x+5)=x2+x−20 ここで、x2+x=A と置くと、 (x2+x−12)(x2+x−20)−180=(A−12)(A−20)−180 =A2−32A+240−180=A2−32A+60 =(A−2)(A−30)=(x2+x−2)(x2+x−30) =(x+2)(x−1)(x+6)(x−5) (2) (x+1)(x+2)(x−2)(x−4)+2x2 を因数分解します。 まず、(x+1)(x−2)と(x+2)(x−4)をそれぞれ展開します。 (x+1)(x−2)=x2−x−2 (x+2)(x−4)=x2−2x−8 (x2−x−2)(x2−2x−8)+2x2=x4−2x3−8x2−x3+2x2+8x−2x2+4x+16+2x2 =x4−3x3−6x2+12x+16 ここで、x4−3x3−6x2+12x+16=(x2+ax+b)(x2+cx+d) と仮定します。 定数項より、bd=16 となります。 試しに、(x^2+4)(x^2-3x+4)とすると、x4−3x3+4x2+4x2−12x+16=x4−3x3+8x2−12x+16となり、一致しません。 (x^2+x-4)(x^2-4x-4)を試すと、x4−4x3−4x2+x3−4x2−4x−4x2+16x+16=x4−3x3−12x2+12x+16となり、一致しません。 因数定理を用いて、x=-1を代入すると、1+3-6-12+16=2 となるため、x+1は因数ではありません。
x=-2を代入すると、16+24-24-24+16 = 8となり、x+2は因数ではありません。
正攻法で解くのは難しそうなので、展開のペアを変えてみます。
(x+1)(x+2)(x−2)(x−4)+2x2=((x+1)(x−4))((x+2)(x−2))+2x2=(x2−3x−4)(x2−4)+2x2=x4−3x3−4x2−4x2+12x+16+2x2=x4−3x3−6x2+12x+16 (x^2+ax+b)(x^2+cx+d) = (x^2+px+4)(x^2+qx+4) = x^4+qx^3+4x^2+px^3+pqx^2+4px+4x^2+4qx+16 = x^4 + (p+q)x^3 + (8+pq)x^2 + (4p+4q)x + 16
p+q = -3, 8+pq = -6, 4p+4q = 12より、p+q=-3, pq=-14, p+q=3より、矛盾しているため、因数分解できない。
(x2+x−4)(x2−4x−4)を試すと、x4−4x3−4x2+x3−4x2−4x−4x2+16x+16=x4−3x3−12x2+12x+16 (x^2+ax+4)(x^2+bx+4)と置く。
ab+8 = -6, a+b = -3, 4a+4b = 12より,ab = -14, a+b = -3
a(-3-a) = -14より, -3a-a^2 = -14, a^2+3a-14 = 0となり、有理数の解を持たないため、これで正しい。
最終的に、x4−3x3−6x2+12x+16=(x2−x−4)(x2−2x−4)となります