与えられた2つの式を因数分解する問題です。 (1) $(x-3)(x-4)(x+4)(x+5)-180$ (2) $(x+1)(x+2)(x-2)(x-4)+2x^2$

代数学因数分解多項式
2025/5/11

1. 問題の内容

与えられた2つの式を因数分解する問題です。
(1) (x3)(x4)(x+4)(x+5)180(x-3)(x-4)(x+4)(x+5)-180
(2) (x+1)(x+2)(x2)(x4)+2x2(x+1)(x+2)(x-2)(x-4)+2x^2

2. 解き方の手順

(1) (x3)(x4)(x+4)(x+5)180(x-3)(x-4)(x+4)(x+5)-180 を因数分解します。
まず、(x3)(x+4)(x-3)(x+4)(x4)(x+5)(x-4)(x+5)をそれぞれ展開します。
(x3)(x+4)=x2+x12(x-3)(x+4) = x^2+x-12
(x4)(x+5)=x2+x20(x-4)(x+5) = x^2+x-20
ここで、x2+x=Ax^2+x = A と置くと、
(x2+x12)(x2+x20)180=(A12)(A20)180(x^2+x-12)(x^2+x-20)-180 = (A-12)(A-20)-180
=A232A+240180=A232A+60=A^2-32A+240-180=A^2-32A+60
=(A2)(A30)=(x2+x2)(x2+x30)=(A-2)(A-30)=(x^2+x-2)(x^2+x-30)
=(x+2)(x1)(x+6)(x5)=(x+2)(x-1)(x+6)(x-5)
(2) (x+1)(x+2)(x2)(x4)+2x2(x+1)(x+2)(x-2)(x-4)+2x^2 を因数分解します。
まず、(x+1)(x2)(x+1)(x-2)(x+2)(x4)(x+2)(x-4)をそれぞれ展開します。
(x+1)(x2)=x2x2(x+1)(x-2) = x^2-x-2
(x+2)(x4)=x22x8(x+2)(x-4) = x^2-2x-8
(x2x2)(x22x8)+2x2=x42x38x2x3+2x2+8x2x2+4x+16+2x2(x^2-x-2)(x^2-2x-8)+2x^2 = x^4-2x^3-8x^2-x^3+2x^2+8x-2x^2+4x+16+2x^2
=x43x36x2+12x+16=x^4-3x^3-6x^2+12x+16
ここで、x43x36x2+12x+16=(x2+ax+b)(x2+cx+d)x^4-3x^3-6x^2+12x+16 = (x^2+ax+b)(x^2+cx+d) と仮定します。
定数項より、bd=16bd = 16 となります。
試しに、(x^2+4)(x^2-3x+4)とすると、x43x3+4x2+4x212x+16=x43x3+8x212x+16x^4-3x^3+4x^2+4x^2-12x+16 = x^4-3x^3+8x^2-12x+16となり、一致しません。
(x^2+x-4)(x^2-4x-4)を試すと、x44x34x2+x34x24x4x2+16x+16=x43x312x2+12x+16x^4-4x^3-4x^2+x^3-4x^2-4x-4x^2+16x+16 = x^4-3x^3-12x^2+12x+16となり、一致しません。
因数定理を用いて、x=-1を代入すると、1+3-6-12+16=2 となるため、x+1は因数ではありません。
x=-2を代入すると、16+24-24-24+16 = 8となり、x+2は因数ではありません。
正攻法で解くのは難しそうなので、展開のペアを変えてみます。
(x+1)(x+2)(x2)(x4)+2x2=((x+1)(x4))((x+2)(x2))+2x2=(x23x4)(x24)+2x2=x43x34x24x2+12x+16+2x2=x43x36x2+12x+16(x+1)(x+2)(x-2)(x-4)+2x^2 = ((x+1)(x-4))((x+2)(x-2))+2x^2 = (x^2-3x-4)(x^2-4)+2x^2 = x^4 - 3x^3 - 4x^2 - 4x^2 + 12x + 16 + 2x^2 = x^4 - 3x^3 - 6x^2 + 12x + 16
(x^2+ax+b)(x^2+cx+d) = (x^2+px+4)(x^2+qx+4) = x^4+qx^3+4x^2+px^3+pqx^2+4px+4x^2+4qx+16 = x^4 + (p+q)x^3 + (8+pq)x^2 + (4p+4q)x + 16
p+q = -3, 8+pq = -6, 4p+4q = 12より、p+q=-3, pq=-14, p+q=3より、矛盾しているため、因数分解できない。
(x2+x4)(x24x4)(x^2+x-4)(x^2-4x-4)を試すと、x44x34x2+x34x24x4x2+16x+16=x43x312x2+12x+16x^4-4x^3-4x^2+x^3-4x^2-4x-4x^2+16x+16 = x^4 - 3x^3 - 12x^2 + 12x + 16
(x^2+ax+4)(x^2+bx+4)と置く。
ab+8 = -6, a+b = -3, 4a+4b = 12より,ab = -14, a+b = -3
a(-3-a) = -14より, -3a-a^2 = -14, a^2+3a-14 = 0となり、有理数の解を持たないため、これで正しい。
最終的に、x43x36x2+12x+16=(x2x4)(x22x4)x^4-3x^3-6x^2+12x+16=(x^2-x-4)(x^2-2x-4)となります

3. 最終的な答え

(1) (x+2)(x1)(x+6)(x5)(x+2)(x-1)(x+6)(x-5)
(2) (x2x4)(x22x4)(x^2-x-4)(x^2-2x-4)

「代数学」の関連問題

$a$ についての方程式 $ \frac{3}{a+2} = \frac{1}{5} $ を解きます。

方程式分数方程式一次方程式
2025/5/13

与えられた不等式 $(4x + \frac{1}{x})(x + \frac{9}{x}) \geq 49$ を解く。

不等式二次不等式分数式代数
2025/5/13

与えられた式は $\frac{3}{a+2} = $ です。この式をどのように扱うべきか、具体的な指示がありません。このままでは解くべき問題が不明確です。いくつかの場合を考えて回答します。

分数式方程式
2025/5/13

問題は、与えられた分数 $\frac{3}{a+2}$ を、可能な限り簡単にすることです。この問題では、特に指定がないため、これ以上簡略化することはできません。

分数式の簡略化変数
2025/5/13

$x > 0$のとき、不等式 $4x + \frac{1}{x} \geq 4$ を証明し、等号が成り立つ条件を求める。

不等式相加相乗平均条件
2025/5/13

与えられた二次関数 $y = 2x^2 + 4x + 3$ を平方完成し、頂点の座標を求めます。

二次関数平方完成頂点座標
2025/5/13

2つの関数 $y = ax^2$ と $y = bx + 4$ ($b > 0$) について、$x$ の変域が $-1 \leq x \leq 2$ のとき、$y$ の変域が同じになる。このとき、$a...

二次関数一次関数連立方程式関数の変域
2025/5/13

次の方程式を解きます。 (1) $4^x = 32$ (2) $2^x = \sqrt[3]{4}$

指数指数方程式べき乗方程式
2025/5/13

二次方程式 $2x^2 + 4x + 1 = 0$ を解く問題です。

二次方程式解の公式平方根
2025/5/13

問題は、次の2つの指数関数のグラフをそれぞれ描くことです。 (1) $y = 2^x$ (2) $y = (\frac{1}{2})^x$

指数関数グラフ
2025/5/13