Oを頂点とする正四角錐O-ABCDがあり、$|OA| = 2$, $|AB| = 1$ を満たしている。OB, ODの中点をそれぞれL, Nとする。辺OC上に点Mを、4点A, L, M, Nが同一平面上になるようにとる。 (1) $|OM|$を求めよ。 (2) 平面ABCDと平面ALMNのなす角$\theta$に対し、$\cos{\theta}$を求めよ。また、四角形ALMNの面積を求めよ。 (3) 四角錐O-ALMNの体積を求めよ。

幾何学空間図形ベクトル体積表面積
2025/5/11

1. 問題の内容

Oを頂点とする正四角錐O-ABCDがあり、OA=2|OA| = 2, AB=1|AB| = 1 を満たしている。OB, ODの中点をそれぞれL, Nとする。辺OC上に点Mを、4点A, L, M, Nが同一平面上になるようにとる。
(1) OM|OM|を求めよ。
(2) 平面ABCDと平面ALMNのなす角θ\thetaに対し、cosθ\cos{\theta}を求めよ。また、四角形ALMNの面積を求めよ。
(3) 四角錐O-ALMNの体積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
4点A, L, M, Nが同一平面上にあることから、
OM=sOA+tOL+uON\vec{OM} = s\vec{OA} + t\vec{OL} + u\vec{ON} (ただし、s+t+u=1s+t+u = 1)
と表すことができる。OA=a,OB=b,OC=c,OD=d\vec{OA} = \vec{a}, \vec{OB} = \vec{b}, \vec{OC} = \vec{c}, \vec{OD} = \vec{d}とおくと、
OL=12b,ON=12d\vec{OL} = \frac{1}{2}\vec{b}, \vec{ON} = \frac{1}{2}\vec{d}となる。
また、正四角錐O-ABCDであるから、
OC=OB+ODOA\vec{OC} = \vec{OB} + \vec{OD} - \vec{OA}
c=b+da\vec{c} = \vec{b} + \vec{d} - \vec{a}
点Mは辺OC上にあるから、
OM=kOC=k(b+da)\vec{OM} = k\vec{OC} = k(\vec{b} + \vec{d} - \vec{a})
k(b+da)=sa+t2b+u2dk(\vec{b} + \vec{d} - \vec{a}) = s\vec{a} + \frac{t}{2}\vec{b} + \frac{u}{2}\vec{d}
a,b,d\vec{a}, \vec{b}, \vec{d}は一次独立なので、
k=s,k=t2,k=u2-k = s, k = \frac{t}{2}, k = \frac{u}{2}
したがって、s=k,t=2k,u=2ks = -k, t = 2k, u = 2k
s+t+u=k+2k+2k=3k=1s+t+u = -k + 2k + 2k = 3k = 1
k=13k = \frac{1}{3}
OM=13OC\vec{OM} = \frac{1}{3}\vec{OC}
OC2=OA2+AC2=22+(2)2=4+2=6|OC|^2 = |OA|^2 + |AC|^2 = 2^2 + (\sqrt{2})^2 = 4+2=6
OC=6|OC| = \sqrt{6}
OM=13OC=63|OM| = \frac{1}{3}|OC| = \frac{\sqrt{6}}{3}
(2)
平面ABCDの法線ベクトルはOA=a\vec{OA}=\vec{a}
AL=OLOA=12ba\vec{AL} = \vec{OL} - \vec{OA} = \frac{1}{2}\vec{b} - \vec{a}
AN=ONOA=12da\vec{AN} = \vec{ON} - \vec{OA} = \frac{1}{2}\vec{d} - \vec{a}
AL×AN=(12ba)×(12da)=14(b×d)12(b×a)12(a×d)=14(b×d)+12(a×b)+12(d×a)\vec{AL} \times \vec{AN} = (\frac{1}{2}\vec{b} - \vec{a}) \times (\frac{1}{2}\vec{d} - \vec{a}) = \frac{1}{4}(\vec{b} \times \vec{d}) - \frac{1}{2}(\vec{b} \times \vec{a}) - \frac{1}{2}(\vec{a} \times \vec{d}) = \frac{1}{4}(\vec{b} \times \vec{d}) + \frac{1}{2}(\vec{a} \times \vec{b}) + \frac{1}{2}(\vec{d} \times \vec{a})
b×d=2a\vec{b} \times \vec{d} = 2\vec{a}, a×b\vec{a} \times \vec{b}, d×a\vec{d} \times \vec{a} は面積1の正方形の対角線に対応。
cosθ=OA(AL×AN)OAAL×AN=a(14(2a)+12(a×b)+12(d×a))a14(2a)+12(a×b)+12(d×a)=12a22(12)2+(12)2+(12)2=12423/4=23=13\cos{\theta} = \frac{|\vec{OA} \cdot (\vec{AL} \times \vec{AN})|}{|\vec{OA}||\vec{AL} \times \vec{AN}|} = \frac{|\vec{a} \cdot (\frac{1}{4}(2\vec{a}) + \frac{1}{2}(\vec{a} \times \vec{b}) + \frac{1}{2}(\vec{d} \times \vec{a}))|}{|\vec{a}||\frac{1}{4}(2\vec{a}) + \frac{1}{2}(\vec{a} \times \vec{b}) + \frac{1}{2}(\vec{d} \times \vec{a})|} = \frac{\frac{1}{2}|\vec{a}|^2}{2\sqrt{(\frac{1}{2})^2 + (\frac{1}{2})^2+(\frac{1}{2})^2}} = \frac{\frac{1}{2}4}{2\sqrt{3/4}} = \frac{2}{\sqrt{3}} = \frac{1}{\sqrt{3}}
cosθ=33\cos{\theta} = \frac{\sqrt{3}}{3}
ALMNは台形である。
AL = MN = 12+(12)2=5/2\sqrt{1^2+(\frac{1}{2})^2} = \sqrt{5}/2
AM = LN
面積=3/43/4
(3)
四角錐O-ALMNの体積

3. 最終的な答え

(1) OM=63|OM| = \frac{\sqrt{6}}{3}
(2) cosθ=33\cos{\theta} = \frac{\sqrt{3}}{3}, 四角形ALMNの面積 = 34\frac{3}{4}
(3) 四角錐O-ALMNの体積

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