四角形ABCDはADとBCが平行な台形であり、辺BC上に点Eを∠AEB = ∠DCBとなるようにとる。このとき、四角形AECDが平行四辺形であることを証明する。

幾何学台形平行四辺形角度証明図形
2025/5/12

1. 問題の内容

四角形ABCDはADとBCが平行な台形であり、辺BC上に点Eを∠AEB = ∠DCBとなるようにとる。このとき、四角形AECDが平行四辺形であることを証明する。

2. 解き方の手順

(1) AD // BCであるから、錯角は等しくなる。
ADC=BCE\angle ADC = \angle BCE
(2) 問題の条件より AEB=DCB\angle AEB = \angle DCB
(3) BCE=DCB\angle BCE = \angle DCB であるから、(1)(2)より ADC=AEB\angle ADC = \angle AEB
(4) AEB\angle AEBCEA\angle CE A は一直線上にあるので、AEB+CEA=180\angle AEB + \angle CEA = 180^\circ
(5) 台形ABCDにおいて、AD // BC より、DAB+ABC=180\angle D A B + \angle A B C = 180^\circ
(6) AEB=DCB\angle AEB = \angle D C Bより、BEA=DCE\angle BEA = \angle DCECEA=180BEA\angle CE A = 180 - \angle BEAADC=180CDE\angle ADC = 180^\circ - \angle CDEなので、CEA=ADC\angle CEA = \angle ADC
(7) (1)よりADC=BCE=DCE\angle ADC = \angle BCE = \angle DCEAEB=DCB=DCE\angle A E B = \angle D C B = \angle D C E。したがって、CEA=180AEB=180BCE\angle CEA = 180^\circ - \angle AEB = 180^\circ - \angle BCE
(8) CEA+AEB=180\angle CEA + \angle AEB = 180^\circ なので、CEA=180AEB=180DCB\angle CE A = 180^\circ - \angle AEB = 180^\circ - \angle DCB。よってCEA=ADC\angle C E A = \angle ADC
(9) AEB=DCB\angle AEB = \angle DCBより、AEB=DCE\angle AEB = \angle DCEAEB+AEA=180\angle AEB + \angle AEA = 180
ADC+CDE=180\angle ADC + \angle CDE = 180
(10) CEA=ADC\angle CEA = \angle ADCが成り立つので、AEB=DCB\angle A E B = \angle D C Bより、AEB=DCE\angle AEB = \angle DCE。よって,同位角が等しいので、AE//DCAE // DC
(11) AD // ECであることは台形の定義から明らか。よって、2組の対辺がそれぞれ平行であるので、四角形AECDは平行四辺形である。

3. 最終的な答え

四角形AECDは平行四辺形である。

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