直線 $y = x + 1$ とのなす角が $\frac{\pi}{3}$ である直線で、原点を通るものの式を求めよ。

幾何学直線傾き角度三角関数
2025/5/12

1. 問題の内容

直線 y=x+1y = x + 1 とのなす角が π3\frac{\pi}{3} である直線で、原点を通るものの式を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、y=x+1y = x + 1 の傾きは 11 なので、この直線と xx 軸のなす角を θ1\theta_1 とすると、tanθ1=1\tan \theta_1 = 1 より、θ1=π4\theta_1 = \frac{\pi}{4} である。
求める直線の傾きを mm とし、この直線と xx 軸のなす角を θ\theta とする。
問題文より、θ\thetaθ1\theta_1 のなす角が π3\frac{\pi}{3} であるので、θθ1=±π3\theta - \theta_1 = \pm \frac{\pi}{3} となる。
θ=θ1±π3=π4±π3\theta = \theta_1 \pm \frac{\pi}{3} = \frac{\pi}{4} \pm \frac{\pi}{3}
よって、
θ=π4+π3=7π12\theta = \frac{\pi}{4} + \frac{\pi}{3} = \frac{7\pi}{12}
または
θ=π4π3=π12\theta = \frac{\pi}{4} - \frac{\pi}{3} = -\frac{\pi}{12}
となる。
それぞれの傾き mm は、tanθ\tan \theta より求まる。
tan(7π12)=tan(π3+π4)=tanπ3+tanπ41tanπ3tanπ4=3+113=(3+1)(1+3)(13)(1+3)=3+23+113=4+232=23\tan (\frac{7\pi}{12}) = \tan (\frac{\pi}{3} + \frac{\pi}{4}) = \frac{\tan \frac{\pi}{3} + \tan \frac{\pi}{4}}{1 - \tan \frac{\pi}{3} \tan \frac{\pi}{4}} = \frac{\sqrt{3} + 1}{1 - \sqrt{3}} = \frac{(\sqrt{3}+1)(1+\sqrt{3})}{(1-\sqrt{3})(1+\sqrt{3})} = \frac{3+2\sqrt{3}+1}{1-3} = \frac{4+2\sqrt{3}}{-2} = -2 - \sqrt{3}
tan(π12)=tan(π12)=tan(π3π4)=tanπ3tanπ41+tanπ3tanπ4=311+3=(31)(13)(1+3)(13)=331+313=2342=32\tan (-\frac{\pi}{12}) = -\tan (\frac{\pi}{12}) = - \tan (\frac{\pi}{3} - \frac{\pi}{4}) = - \frac{\tan \frac{\pi}{3} - \tan \frac{\pi}{4}}{1 + \tan \frac{\pi}{3} \tan \frac{\pi}{4}} = - \frac{\sqrt{3} - 1}{1 + \sqrt{3}} = - \frac{(\sqrt{3}-1)(1-\sqrt{3})}{(1+\sqrt{3})(1-\sqrt{3})} = - \frac{\sqrt{3} - 3 - 1 + \sqrt{3}}{1-3} = - \frac{2\sqrt{3} - 4}{-2} = \sqrt{3} - 2
求める直線は原点を通るので、y=mxy = mx にそれぞれ代入して、
y=(23)xy = (-2 - \sqrt{3})x
y=(32)xy = (\sqrt{3} - 2)x

3. 最終的な答え

y=(23)xy = (-2 - \sqrt{3})x, y=(32)xy = (\sqrt{3} - 2)x

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