平行四辺形ABCDにおいて、点Pは対角線BD上の点である。このとき、三角形APDと面積が等しい三角形を答える。

幾何学平行四辺形三角形の面積幾何学的証明
2025/5/12

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、点Pは対角線BD上の点である。このとき、三角形APDと面積が等しい三角形を答える。

2. 解き方の手順

平行四辺形の性質を利用して、三角形の面積が等しくなる条件を考える。
* 平行四辺形ABCDにおいて、AD // BCである。
* 三角形APDと三角形BPDは、底辺をPDとみると、高さは点Aと点Bから直線BDに下ろした垂線の長さとなる。
* 三角形APDと三角形BPDの面積をそれぞれSAPDS_{APD}SBPDS_{BPD}とおくと、
SAPD=12×PD×hAS_{APD} = \frac{1}{2} \times PD \times h_A
SBPD=12×PD×hBS_{BPD} = \frac{1}{2} \times PD \times h_B
ここで、hAh_A, hBh_BはそれぞれA,Bから直線BDに下ろした垂線の長さである。
もし、hA=hBh_A = h_Bなら、SAPD=SBPDS_{APD} = S_{BPD}である。しかし今回はhAhBh_A \neq h_Bなので、SAPDSBPDS_{APD} \neq S_{BPD}である。
* 同様に、三角形APBと三角形CPBは、底辺をPBとみると、高さは点Aと点Cから直線BDに下ろした垂線の長さとなる。
* 三角形APBと三角形CPBの面積をそれぞれSAPBS_{APB}SCPBS_{CPB}とおくと、
SAPB=12×PB×hAS_{APB} = \frac{1}{2} \times PB \times h_A'
SCPB=12×PB×hCS_{CPB} = \frac{1}{2} \times PB \times h_C'
ここで、hAh_A', hCh_C'はそれぞれA,Cから直線BDに下ろした垂線の長さである。
AD//BCより、点Aと点Cから直線BDへの垂線の長さは等しくない。
hAhCh_A' \neq h_C'であるため、SAPBSCPBS_{APB} \neq S_{CPB}である。
* 三角形APDと三角形BPCは、AD//BCより、APD+ABP=BPC+ABP\triangle APD + \triangle ABP = \triangle BPC + \triangle ABPならば、面積は異なる。
したがって、APD\triangle APDの面積と等しい三角形を調べる。
ABD\triangle ABDBCD\triangle BCDは、底辺をそれぞれADとBCとみなすと、平行四辺形なのでAD=BCであり、高さも等しいので、面積は等しい。
SABD=SBCDS_{ABD} = S_{BCD}
また、SABD=SAPD+SABPS_{ABD} = S_{APD} + S_{ABP}
SBCD=SCPD+SBPCS_{BCD} = S_{CPD} + S_{BPC}
SAPD+SABP=SCPD+SBPCS_{APD} + S_{ABP} = S_{CPD} + S_{BPC}
もし、SAPD=SBPCS_{APD} = S_{BPC}であるならば、SABP=SCPDS_{ABP} = S_{CPD}となる。
* 平行四辺形の対角線は互いに二等分するので、平行四辺形の中心をOとすると、BO = ODとなる。
底辺をBOとODとみなして、それぞれに点A, Cから垂線を下ろすと、AD//BCなので、高さは等しい。
したがって、SABO=SCDOS_{ABO} = S_{CDO}となる。
すると、SABD=SBCDS_{ABD} = S_{BCD}から、
SAPD+SABP=SCPD+SBPCS_{APD} + S_{ABP} = S_{CPD} + S_{BPC}
SAPB=SCPDS_{APB} = S_{CPD}
SABD=12SABCDS_{ABD} = \frac{1}{2}S_{ABCD}
* ここで、平行四辺形の性質より、AD//BCである。
ADBCAD \parallel BCより、APD△APDBPC△BPCの面積を比較する。
線分ADADと線分BCBCは平行なので、それぞれの線分を底辺とみなすと、高さが等しくなるとき、面積が等しくなる。
しかしながら、ADADBCBCの長さは等しいものの、点Pは対角線BDBD上にあるので、底辺に対する高さが異なる。
従って、SAPD=SCPBS_{APD} = S_{CPB}となる。

3. 最終的な答え

三角形CPB

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