この無限級数は、バーゼル問題として知られています。バーゼル問題は、レオンハルト・オイラーによって解決されました。オイラーは、正弦関数の無限積表示とマクローリン展開を用いることでこの問題を解きました。
正弦関数のマクローリン展開は次のようになります。
sin(x)=x−3!x3+5!x5−7!x7+⋯ sin(x)/x=1−3!x2+5!x4−7!x6+⋯ sin(x) の零点は nπ (n は整数) であることから、sin(x)/x の零点は x=±π,±2π,±3π,⋯ となります。 したがって、sin(x)/x は次のように無限積で表すことができます。 xsin(x)=(1−πx)(1+πx)(1−2πx)(1+2πx)(1−3πx)(1+3πx)⋯ xsin(x)=(1−π2x2)(1−4π2x2)(1−9π2x2)⋯ この無限積を展開すると、x2 の係数は −π21−4π21−9π21−⋯=−π21∑n=1∞n21 となります。 一方、sin(x)/x のマクローリン展開における x2 の係数は −3!1=−61 です。 したがって、
−π21∑n=1∞n21=−61 ∑n=1∞n21=6π2