与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} = \frac{2x^2 - y^2}{xy}$ を解く問題です。

解析学微分方程式同次形変数分離積分
2025/5/12

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 dydx=2x2y2xy\frac{dy}{dx} = \frac{2x^2 - y^2}{xy} を解く問題です。

2. 解き方の手順

この微分方程式は同次形であるため、y=vxy = vx とおいて解きます。
y=vxy = vx より、dydx=v+xdvdx\frac{dy}{dx} = v + x \frac{dv}{dx} となります。
与えられた微分方程式に代入すると、
v+xdvdx=2x2(vx)2x(vx)=2x2v2x2vx2=2v2vv + x \frac{dv}{dx} = \frac{2x^2 - (vx)^2}{x(vx)} = \frac{2x^2 - v^2x^2}{vx^2} = \frac{2 - v^2}{v}
xdvdx=2v2vv=2v2v2v=22v2vx \frac{dv}{dx} = \frac{2 - v^2}{v} - v = \frac{2 - v^2 - v^2}{v} = \frac{2 - 2v^2}{v}
変数を分離して積分します。
v22v2dv=1xdx\frac{v}{2 - 2v^2} dv = \frac{1}{x} dx
両辺を積分します。
v22v2dv=1xdx\int \frac{v}{2 - 2v^2} dv = \int \frac{1}{x} dx
左辺の積分は、u=22v2u = 2 - 2v^2 と置換すると、du=4vdvdu = -4v dv となり、v22v2dv=141udu=14lnu+C1=14ln22v2+C1\int \frac{v}{2 - 2v^2} dv = -\frac{1}{4} \int \frac{1}{u} du = -\frac{1}{4} \ln |u| + C_1 = -\frac{1}{4} \ln |2 - 2v^2| + C_1
右辺の積分は、1xdx=lnx+C2\int \frac{1}{x} dx = \ln |x| + C_2
したがって、
14ln22v2=lnx+C-\frac{1}{4} \ln |2 - 2v^2| = \ln |x| + CC=C2C1C = C_2 - C_1
ln22v2=4lnx+C=lnx4+C\ln |2 - 2v^2| = -4\ln |x| + C' = \ln |x^{-4}| + C'C=4CC' = -4C
22v2=eCx4=Kx4|2 - 2v^2| = e^{C'} |x^{-4}| = K |x^{-4}|K=eCK = e^{C'}
22v2=±Kx4=Cx42 - 2v^2 = \pm K x^{-4} = C'' x^{-4}C=±KC'' = \pm K
22(yx)2=Cx42 - 2 (\frac{y}{x})^2 = C'' x^{-4}
22y2x2=Cx42 - 2 \frac{y^2}{x^2} = C'' x^{-4}
2x22y2=Cx22x^2 - 2y^2 = C'' x^{-2}
2x42x2y2=C2x^4 - 2x^2y^2 = C''
2x42x2y2=C2x^4 - 2x^2y^2 = CC=CC = C''

3. 最終的な答え

2x42x2y2=C2x^4 - 2x^2y^2 = C
または
x4x2y2=Cx^4 - x^2y^2 = C'C=C/2C' = C/2

「解析学」の関連問題

定積分 $\int_{1}^{4} \frac{1+x}{\sqrt{x}} dx$ を計算します。

定積分積分計算部分積分置換積分三角関数無理関数
2025/5/12

関数 $y = \sin x - \sqrt{3} \cos x$ について、以下の問いに答えます。ただし、$0 \le x < 2\pi$ です。 (1) 関数の最大値、最小値と、そのときの $x$...

三角関数関数の最大最小三角関数の合成不等式
2025/5/12

問題は、加法定理を用いて以下の等式が成り立つことを確かめることです。 (1) $\sin(\pi - \theta) = \sin\theta$ $\cos(\pi - \theta) = -\cos...

三角関数加法定理sincostan角度変換
2025/5/12

次の三角関数の積を和または差の形に変形せよ。(問題(1)と(2)のみ回答します。) (1) $2 \sin 3\theta \cos 5\theta$ (2) $\sin 2\theta \sin \...

三角関数積和の公式三角関数の合成
2025/5/12

以下の三角関数の式について、積を和または差の形に、和・差を積の形に変形し、(5),(6)についてはその値を求める。 (1) $2 \sin 3\theta \cos 5\theta$ (2) $\si...

三角関数積和公式和積公式三角関数の変換
2025/5/12

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、次の方程式を解け。 $\sin 3\theta - \sin \theta = 0$

三角関数方程式三角関数の加法定理解の公式
2025/5/12

(i) (1) 正の実数 $a$ に対して、$f(x) = \sinh^{-1}(\frac{x}{a})$ とおくとき、$f'(x)$ を求める。 (2) 定積分 $I = \int_0^{21} ...

微分定積分逆双曲線関数極限テイラー展開
2025/5/12

与えられた角 $\theta$ について、$\sin \theta$、$\cos \theta$、$\tan \theta$ の値を求めます。$\theta$ は、(1) $\theta = -\fr...

三角関数sincostan三角比ラジアン
2025/5/12

関数 $f(x) = \frac{\log x}{\sqrt{x}}$ ($1 \le x \le 8$) について、以下の問いに答える。 (1) $f(x)$ の最大値と最小値を求める。 (2) 曲...

関数の最大最小導関数定積分体積
2025/5/12

関数 $f(x) = (\log x)^2 + 4\log x$ が与えられている。 (1) $f(x)$ の極小値とそのときの $x$ の値を求める。 (2) 曲線 $y = f(x)$ と直線 $...

対数関数微分極値積分面積
2025/5/12