数列 $\{a_n\}$ は初項1、公差3の等差数列であり、数列 $\{b_n\}$ は初項5、公差4の等差数列である。数列 $\{a_n\}$ と数列 $\{b_n\}$ に共通に含まれる項を順に並べると、どんな数列になるか。また、数列 $\{a_n\}$ の第 $l$ 項と数列 $\{b_n\}$ の第 $m$ 項が等しいとき、$a_l = b_m$ として、$l$ と $m$ の関係を求める。

代数学数列等差数列一般項連立方程式整数の性質
2025/5/12

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} は初項1、公差3の等差数列であり、数列 {bn}\{b_n\} は初項5、公差4の等差数列である。数列 {an}\{a_n\} と数列 {bn}\{b_n\} に共通に含まれる項を順に並べると、どんな数列になるか。また、数列 {an}\{a_n\} の第 ll 項と数列 {bn}\{b_n\} の第 mm 項が等しいとき、al=bma_l = b_m として、llmm の関係を求める。

2. 解き方の手順

まず、数列 {an}\{a_n\}{bn}\{b_n\} の一般項を求める。
数列 {an}\{a_n\} の一般項 ana_n は、初項1、公差3の等差数列なので、
an=1+(n1)3=3n2a_n = 1 + (n-1)3 = 3n - 2
数列 {bn}\{b_n\} の一般項 bnb_n は、初項5、公差4の等差数列なので、
bn=5+(n1)4=4n+1b_n = 5 + (n-1)4 = 4n + 1
al=bma_l = b_m となるような llmm の関係を求める。
al=3l2a_l = 3l - 2
bm=4m+1b_m = 4m + 1
al=bma_l = b_m より、
3l2=4m+13l - 2 = 4m + 1
3l=4m+33l = 4m + 3
l=4m+33l = \frac{4m+3}{3}
ll は自然数なので、4m+34m+3 は3の倍数でなければならない。
4m+3=3k4m+3 = 3kkk は自然数)とおくと、
4m=3k3=3(k1)4m = 3k-3 = 3(k-1)
m=3(k1)4m = \frac{3(k-1)}{4}
mm も自然数なので、k1k-1 は4の倍数でなければならない。
k1=4nk-1 = 4nnn は0以上の整数)とおくと、
k=4n+1k = 4n+1
m=3(4n)4=3nm = \frac{3(4n)}{4} = 3n
l=4(3n)+33=12n+33=4n+1l = \frac{4(3n)+3}{3} = \frac{12n+3}{3} = 4n+1
よって、l=4n+1l = 4n+1m=3nm = 3nnn は0以上の整数)のとき、al=bma_l = b_m となる。
このときの共通の項を cnc_n とすると、
cn=a4n+1=3(4n+1)2=12n+32=12n+1c_n = a_{4n+1} = 3(4n+1) - 2 = 12n + 3 - 2 = 12n + 1
または
cn=b3n=4(3n)+1=12n+1c_n = b_{3n} = 4(3n) + 1 = 12n + 1
したがって、数列 {an}\{a_n\} と数列 {bn}\{b_n\} に共通に含まれる項を順に並べた数列は、初項 12(1)+1=1312(1) + 1 = 13、公差12の等差数列である。
初項を計算するには、n=1n=1を入れるのではなく、n=0n=0を入れるべき。
c0=12(0)+1=1c_0 = 12(0) + 1 = 1
c1=12(1)+1=13c_1 = 12(1) + 1 = 13
c2=12(2)+1=25c_2 = 12(2) + 1 = 25
共通の数列は、初項が1、公差が12の数列である。

3. 最終的な答え

数列 {an}\{a_n\} と数列 {bn}\{b_n\} に共通に含まれる項を順に並べた数列は、初項1、公差12の等差数列である。
また、l=4m/3+1l = 4m/3 + 1。より厳密には、l=4n+1l = 4n+1m=3nm = 3nnn は0以上の整数)。

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