第10項が-31、第24項が39である等差数列について、初項から第何項までの和が最も小さくなるかを求める。

代数学等差数列数列の和一般項
2025/5/12

1. 問題の内容

第10項が-31、第24項が39である等差数列について、初項から第何項までの和が最も小さくなるかを求める。

2. 解き方の手順

等差数列の一般項を an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d とする。ここで、aaは初項、ddは公差、nnは項の番号である。
問題文より、
a10=a+9d=31a_{10} = a + 9d = -31
a24=a+23d=39a_{24} = a + 23d = 39
この2つの式からaaddを求める。
2番目の式から1番目の式を引くと、
(a+23d)(a+9d)=39(31)(a + 23d) - (a + 9d) = 39 - (-31)
14d=7014d = 70
d=5d = 5
これを1番目の式に代入すると、
a+9(5)=31a + 9(5) = -31
a+45=31a + 45 = -31
a=76a = -76
よって、この等差数列の一般項は an=76+(n1)5=5n81a_n = -76 + (n-1)5 = 5n - 81 である。
この数列の和が最小となるのは、負の項の和に正の項が加わり始める直前である。
an<0a_n < 0 となる最大の nn を求める。
5n81<05n - 81 < 0
5n<815n < 81
n<815=16.2n < \frac{81}{5} = 16.2
したがって、a16<0a_{16} < 0 かつ a17>0a_{17} > 0 となる。
a16=5(16)81=8081=1a_{16} = 5(16) - 81 = 80 - 81 = -1
a17=5(17)81=8581=4a_{17} = 5(17) - 81 = 85 - 81 = 4
初項から第nn項までの和をSnS_nとする。
Sn=n2(a1+an)=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2} (a_1 + a_n) = \frac{n}{2} (2a + (n-1)d)
S16=162(2(76)+(161)5)=8(152+75)=8(77)=616S_{16} = \frac{16}{2} (2(-76) + (16-1)5) = 8(-152 + 75) = 8(-77) = -616
S17=172(2(76)+(171)5)=172(152+80)=172(72)=17(36)=612S_{17} = \frac{17}{2} (2(-76) + (17-1)5) = \frac{17}{2} (-152 + 80) = \frac{17}{2} (-72) = 17(-36) = -612
S15=152(2(76)+(151)5)=152(152+70)=152(82)=15(41)=615S_{15} = \frac{15}{2}(2(-76)+(15-1)5) = \frac{15}{2}(-152+70) = \frac{15}{2}(-82) = 15(-41) = -615
ana_n が負である項までの和が最小になるのは,a16a_{16}までを足したときである。

3. 最終的な答え

第16項まで

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