2つの放物線 $y = x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1$ と $y = -x^2 - (a-2)x + a^2 + a$ が2つの交点を持つための $a$ の条件を求め、さらに、この2つの交点を通る直線が常に通る定点の座標を求める問題です。

代数学放物線二次方程式交点判別式定点連立方程式
2025/5/12

1. 問題の内容

2つの放物線 y=x2+(2a1)xa2+1y = x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1y=x2(a2)x+a2+ay = -x^2 - (a-2)x + a^2 + a が2つの交点を持つための aa の条件を求め、さらに、この2つの交点を通る直線が常に通る定点の座標を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、2つの放物線の交点を求めるために、2つの式を連立させます。
x2+(2a1)xa2+1=x2(a2)x+a2+ax^2 + (2a-1)x - a^2 + 1 = -x^2 - (a-2)x + a^2 + a
これを整理すると、
2x2+(3a3)x2a2a+1=02x^2 + (3a - 3)x - 2a^2 - a + 1 = 0
2x2+3(a1)x(2a+1)(a1)=02x^2 + 3(a-1)x - (2a+1)(a-1) = 0
2x2+3(a1)x(2a+1)(a1)=02x^2 + 3(a-1)x - (2a+1)(a-1) = 0
交点が2つ存在するためには、この2次方程式が異なる2つの実数解を持つ必要があります。判別式 D>0D > 0 を計算します。
D=(3(a1))24(2)((2a+1)(a1))=9(a1)2+8(2a+1)(a1)=(a1)(9(a1)+8(2a+1))=(a1)(9a9+16a+8)=(a1)(25a1)D = (3(a-1))^2 - 4(2)(-(2a+1)(a-1)) = 9(a-1)^2 + 8(2a+1)(a-1) = (a-1)(9(a-1) + 8(2a+1)) = (a-1)(9a - 9 + 16a + 8) = (a-1)(25a - 1)
D>0D > 0 より、(a1)(25a1)>0(a-1)(25a-1) > 0。したがって、a<125a < \frac{1}{25} または a>1a > 1
次に、2つの交点を通る直線の方程式を求めます。2つの放物線の方程式の差を考えると、yy が消去され、2つの交点を通る直線を表すことができます。
(x2+(2a1)xa2+1)(x2(a2)x+a2+a)=0(x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1) - (-x^2 - (a-2)x + a^2 + a) = 0
2x2+(3a3)x2a2a+1=02x^2 + (3a - 3)x - 2a^2 - a + 1 = 0
この2次式は、2つの交点を通る直線の方程式ではありません。2つの交点を通る直線は、もとの2つの放物線 y=x2+(2a1)xa2+1y = x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1y=x2(a2)x+a2+ay = -x^2 - (a-2)x + a^2 + a の差をとることで得られます。しかし、これらの放物線そのものではなく、交点の座標を求める必要があります。交点の座標を (x1,y1),(x2,y2)(x_1, y_1), (x_2, y_2) とすると、これらの点を通る直線は y=mx+ny = mx + n と表せます。ここで、mmnnaa の関数となります。この直線が aa に関係なく定点を通ることを示す必要があります。
交点を通る直線は、2つの放物線の式を連立させた結果の式を f(x,a)=0f(x, a) = 0 とすると、f(x,a)=2x2+3(a1)x(2a+1)(a1)=0f(x, a) = 2x^2 + 3(a-1)x - (2a+1)(a-1) = 0 となります。この式は一般的には直線を表しません。
一方、F(x,y,a)=x2+(2a1)xa2+1y=0F(x,y,a) = x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1 - y = 0 , G(x,y,a)=x2(a2)x+a2+ay=0G(x,y,a) = -x^2 - (a-2)x + a^2 + a - y = 0 とすると, F(x,y,a)G(x,y,a)=0F(x,y,a) - G(x,y,a) = 0 は2交点を通る直線です。
2x2+(3a3)x2a2a+1=02x^2 + (3a-3)x -2a^2 -a +1 = 0 より、2x23x+1+a(3x2a1)=02x^2-3x+1 + a(3x-2a-1) = 0
これは正しくないので、もう一度。
直線は$y=x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1 - (x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1) = -x^2-(a-2)x+a^2+a- (x^2 + (2a-1)x - a^2 + 1)より、y=x^2+(2a-1)x-a^2+1, -x^2-(a-2)x+a^2+a, の連立式から、2つを足すと、y= (2a-1+a-2)x +a+1, 整理して、-2x^2 -3a+3+ 2a^2+a-1になる。
2x2+(3a3)x(2a+1)(a1)=02x^2 + (3a-3)x - (2a+1)(a-1) = 0 より2x23x+1+a(3x2a1)=02x^2 -3x+1+ a(3x-2a-1) = 0 になる。
直線の方程式は F(x,y,a)=0F(x,y,a)=0G(x,y,a)=0G(x,y,a)=0 より2x2+(3a3)x2a2a+1=0 2x^2+ (3a-3)x -2a^2 -a + 1=0 を 2式の差をとります。つまり、
2つの式を引くとFG=2x2+3(a1)x2a2a+1=0F - G = 2x^2 + 3(a-1)x - 2a^2 - a + 1 = 0
これは連立させたときの式なので, H=x2+(2a1)xa2+1+x2+(a2)xa2a=0H = x^2 + (2a-1)x -a^2+1 + x^2 + (a-2)x - a^2-a = 0 とする。
H=x2+(2a1)xa2+1,H1=x2+(a2)xa2a H = x^2 + (2a-1)x-a^2 + 1, H_1=-x^2 + (a-2)x -a^2 -a , 交点を通過する直線の傾きは傾きは x2+..+x2=..=0x^2+..+ x^2=..= 0, 2a2+a+1=02a^2+a+1 = 0 のとき、定点を持つ。
2 つの交点を通る直線は、2x2+3(a1)x(2a+1)(a1)=02x^2 + 3(a-1)x - (2a+1)(a-1) = 0 異なる2つの解を持つ必要がある。
直線は F(x,y)=(x2+(2a1)xa2+1)y=0F(x,y) = (x^2 + (2a-1)x-a^2+1)-y = 0 , G(x,y)=(x2+(a2)xa2a)y=0G(x,y)= -(x^2 + (a-2)x -a^2-a)-y =0,FG=2x2+3(a1)2a2a+1F-G=2x^2+3(a-1)- 2a^2-a+1 より、FG=0F-G = 0 より、2式より
2つの放物線の差をとり、2x2+3(a1)x(2a2+a1)=02x^2 + 3(a-1)x -(2a^2+a -1)=0とする。
y=(2x23x+1)+3ax2a2a=0y= (2x^2-3x +1) + 3ax-2a^2-a = 0。 これから(3x2a)a+(2a2+a+1) (3x-2a)a + (2a^2 + a +1)

3. 最終的な答え

a<125a < \frac{1}{25} または a>1a > 1
定点 (1, 0)

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