## 問題3の(2)と(3)を解きます

代数学不等式相加相乗平均等号成立条件証明
2025/5/12
## 問題3の(2)と(3)を解きます
###

1. 問題の内容

(2) 不等式 x2+2xy2y2x^2 + 2xy \geq -2y^2 を証明し、等号成立条件を求めよ。
(3) a>0,b>0a > 0, b > 0 のとき、不等式 9ab+1ab69ab + \frac{1}{ab} \geq 6 を証明し、等号成立条件を求めよ。
###

2. 解き方の手順

**(2) 不等式の証明**
不等式 x2+2xy2y2x^2 + 2xy \geq -2y^2 を証明するために、左辺から右辺を引いたものが0以上であることを示します。
x2+2xy(2y2)=x2+2xy+2y2=x2+2xy+y2+y2=(x+y)2+y2x^2 + 2xy - (-2y^2) = x^2 + 2xy + 2y^2 = x^2 + 2xy + y^2 + y^2 = (x+y)^2 + y^2
(x+y)20(x+y)^2 \geq 0 かつ y20y^2 \geq 0 なので、(x+y)2+y20(x+y)^2 + y^2 \geq 0 となります。
したがって、x2+2xy2y2x^2 + 2xy \geq -2y^2 が成り立ちます。
**等号成立条件**
等号が成立するのは、(x+y)2=0(x+y)^2 = 0 かつ y2=0y^2 = 0 のときです。
y2=0y^2 = 0 より y=0y = 0 であり、(x+y)2=(x+0)2=x2=0(x+y)^2 = (x+0)^2 = x^2 = 0 より x=0x = 0 です。
したがって、等号成立条件は x=0x = 0 かつ y=0y = 0 です。
**(3) 不等式の証明**
a>0,b>0a > 0, b > 0 なので、ab>0ab > 0 です。したがって、相加相乗平均の不等式を利用できます。
相加相乗平均の不等式とは、x>0,y>0x > 0, y > 0 のとき、x+y2xyx + y \geq 2\sqrt{xy} であり、等号は x=yx = y のときに成立する、というものです。
9ab+1ab29ab1ab=29=23=69ab + \frac{1}{ab} \geq 2\sqrt{9ab \cdot \frac{1}{ab}} = 2\sqrt{9} = 2 \cdot 3 = 6
したがって、9ab+1ab69ab + \frac{1}{ab} \geq 6 が成り立ちます。
**等号成立条件**
等号が成立するのは、9ab=1ab9ab = \frac{1}{ab} のときです。
(9ab)2=1(9ab)^2 = 1
81(ab)2=181(ab)^2 = 1
(ab)2=19(ab)^2 = \frac{1}{9}
ab=±13ab = \pm \frac{1}{3}
ab>0ab > 0 より ab=13ab = \frac{1}{3} です。
したがって、等号成立条件は ab=13ab = \frac{1}{3} です。
###

3. 最終的な答え

**(2)**
不等式 x2+2xy2y2x^2 + 2xy \geq -2y^2 は証明されました。
等号成立条件は x=0x = 0 かつ y=0y = 0 です。
**(3)**
不等式 9ab+1ab69ab + \frac{1}{ab} \geq 6 は証明されました。
等号成立条件は ab=13ab = \frac{1}{3} です。

「代数学」の関連問題

方程式 $|x-3| + |2x-3| = 9$ を解く問題です。

絶対値方程式場合分け
2025/5/12

与えられた3つの式について、空欄に適切な指数を求める問題です。 (4) $a\sqrt{a\sqrt{a}} \div a = a^{\boxed{?}}$ (5) $(a^{\frac{1}{2}}...

指数法則累乗根式の計算
2025/5/12

3次方程式 $x^3 + 7x^2 - 6 = 0$ を解きます。

方程式3次方程式因数定理多項式の割り算二次方程式解の公式
2025/5/12

2次方程式 $x^2 - mx + m^2 - 3m - 9 = 0$ が異なる2つの虚数解を持つとき、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。

二次方程式判別式不等式虚数解
2025/5/12

2次方程式 $x^2 - 4x + 5 = 0$ の2つの解を $\alpha, \beta$ とするとき、以下の値を求めよ。 (1) $\alpha + \beta$ (2) $\alpha \be...

二次方程式解と係数の関係式の計算
2025/5/12

多項式$P(x)$を$x-1$で割った余りが3、$x+3$で割った余りが-5である。$P(x)$を$(x-1)(x+3)$で割った余りを求める。

多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/12

与えられた等式・不等式を証明し、不等式の場合は等号が成り立つ条件を求める。 (1) $a+b+c=0$ のとき、$a^2 - 2bc = b^2 + c^2$ を証明する。 (2) $x^2 + 2x...

不等式等式証明相加相乗平均
2025/5/12

問題6は、2次方程式 $x^2 - mx + m^2 - 3m - 9 = 0$ が異なる2つの虚数解を持つとき、定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。 問題7は、3次方程式 $x^3 + 7x^...

二次方程式三次方程式判別式因数分解解の公式
2025/5/12

多項式 $P(x)$ を $x-1$ で割った余りが3、$x+3$ で割った余りが-5であるとき、$P(x)$ を $(x-1)(x+3)$ で割った余りを求める問題です。

多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/12

与えられた方程式 $x^4 - 16 = 0$ を解く。

方程式因数分解複素数四次方程式
2025/5/12