$a+b+c+d=0$ のとき、$a^3+b^3+c^3+d^3 = 3(a+d)(b+d)(c+d)$ が成り立つことを証明する問題です。空欄を埋めて証明を完成させます。

代数学恒等式式の展開因数分解多項式
2025/3/21

1. 問題の内容

a+b+c+d=0a+b+c+d=0 のとき、a3+b3+c3+d3=3(a+d)(b+d)(c+d)a^3+b^3+c^3+d^3 = 3(a+d)(b+d)(c+d) が成り立つことを証明する問題です。空欄を埋めて証明を完成させます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式
a3+b3+c3+d3=(a+b)33(a+b)+(c+d)33(c+d)a^3+b^3+c^3+d^3 = (a+b)^3 - 3 \boxed{ア} (a+b) + (c+d)^3 - 3 \boxed{イ} (c+d) \cdots ①
を考えます。
恒等式 x3+y3=(x+y)33xy(x+y)x^3+y^3 = (x+y)^3 - 3xy(x+y) を用いると、a3+b3=(a+b)33ab(a+b)a^3+b^3 = (a+b)^3 - 3ab(a+b) および c3+d3=(c+d)33cd(c+d)c^3+d^3 = (c+d)^3 - 3cd(c+d) であるので、
a3+b3+c3+d3=(a+b)33ab(a+b)+(c+d)33cd(c+d)a^3+b^3+c^3+d^3 = (a+b)^3 - 3ab(a+b) + (c+d)^3 - 3cd(c+d)
となります。
したがって、
アは abab, イは cdcd となります。
次に、条件 a+b+c+d=0a+b+c+d=0 より a+b=(c+d)a+b = -(c+d) を式①に代入します。
a3+b3+c3+d3=(c+d)33ab((c+d))+(c+d)33cd(c+d)a^3+b^3+c^3+d^3 = -(c+d)^3 - 3ab(-(c+d)) + (c+d)^3 - 3cd(c+d)
=(c+d)3+3ab(c+d)+(c+d)33cd(c+d) = -(c+d)^3 + 3ab(c+d) + (c+d)^3 - 3cd(c+d)
=3ab(c+d)3cd(c+d) = 3ab(c+d) - 3cd(c+d)
=3(c+d)(abcd) = 3(c+d)(ab - cd)
したがって、
a3+b3+c3+d3=3(c+d)()a^3+b^3+c^3+d^3 = 3(c+d)(\boxed{ウ} - \boxed{エ}) \cdots ②
より、ウは abab, エは cdcd となります。
最後に、a+b=(c+d)a+b = -(c+d) より a+b+d=ca+b+d = -c であることを利用して式を整理します。
abcd=abc(abd)=ab+ac+bc+cdab-cd = ab - c(-a-b-d) = ab + ac + bc + cd
=a(b+c)+d(b+c)=(a+d)(b+c)= a(b+c) + d(b+c) = (a+d)(b+c)
=ab+ac+bd+cd = ab+ac+bd+cd
abcd=ab+c(a+b+dd)ab-cd=ab + c(a+b+d-d)
= abcdab - cd
ここで、a+b+c+d=0a+b+c+d = 0 より、 c=(a+b+d)c = -(a+b+d) なので、
abcd=ab+(a+b+d)d=ab+ad+bd+d2ab-cd = ab + (a+b+d)d = ab + ad + bd + d^2 ではない。
a+b=cda+b = -c-d より c+d=(a+b)c+d=-(a+b).
a3+b3+c3+d3=3(c+d)(abcd)a^3+b^3+c^3+d^3 = 3(c+d)(ab-cd).
c=(a+b+d)c=-(a+b+d)なので
abcd=ab+d(a+b+d)ab-cd= ab + d(a+b+d)
=ab+ad+bd+d2ab + ad + bd + d^2
求めたいのは、a3+b3+c3+d3=3(c+d){ab+(a+b+d)}a^3+b^3+c^3+d^3 = 3(c+d) \{\boxed{オ} ab + (a+b+d)\boxed{カ} \} の形
abcd=ab+(a+b+d)dab - cd = ab + (a+b+d)dより、
a3+b3+c3+d3=3(c+d){ab+(a+b+d)d}a^3+b^3+c^3+d^3 = 3(c+d)\{ab + (a+b+d)d\}
オには11が入り、カにはddが入る。

3. 最終的な答え

ア: abab
イ: cdcd
ウ: abab
エ: cdcd
オ: 11
カ: dd

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