(1) 袋A(白玉5個、赤玉3個)と袋B(白玉4個、赤玉6個)からそれぞれ1個ずつ玉を取り出すとき、取り出した2個の玉の色が同じである確率を求める。 (2) 白玉3個、赤玉7個が入っている袋から玉を1個取り出し、色を調べてから元に戻す試行を2回行う。 (i) 1回目と2回目に取り出した玉の色が同じである確率を求める。 (ii) 1回目と2回目に取り出した玉の色が異なる確率を求める。

確率論・統計学確率確率変数期待値独立試行
2025/5/12

1. 問題の内容

(1) 袋A(白玉5個、赤玉3個)と袋B(白玉4個、赤玉6個)からそれぞれ1個ずつ玉を取り出すとき、取り出した2個の玉の色が同じである確率を求める。
(2) 白玉3個、赤玉7個が入っている袋から玉を1個取り出し、色を調べてから元に戻す試行を2回行う。
(i) 1回目と2回目に取り出した玉の色が同じである確率を求める。
(ii) 1回目と2回目に取り出した玉の色が異なる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
袋Aから白玉を取り出し、袋Bからも白玉を取り出す場合と、袋Aから赤玉を取り出し、袋Bからも赤玉を取り出す場合の確率をそれぞれ計算し、それらを足し合わせる。
- 袋Aから白玉を取り出す確率: 55+3=58\frac{5}{5+3} = \frac{5}{8}
- 袋Bから白玉を取り出す確率: 44+6=410=25\frac{4}{4+6} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
- 両方とも白玉である確率: 58×25=1040=14\frac{5}{8} \times \frac{2}{5} = \frac{10}{40} = \frac{1}{4}
- 袋Aから赤玉を取り出す確率: 35+3=38\frac{3}{5+3} = \frac{3}{8}
- 袋Bから赤玉を取り出す確率: 64+6=610=35\frac{6}{4+6} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5}
- 両方とも赤玉である確率: 38×35=940\frac{3}{8} \times \frac{3}{5} = \frac{9}{40}
したがって、取り出した2個の玉の色が同じである確率は、14+940=1040+940=1940\frac{1}{4} + \frac{9}{40} = \frac{10}{40} + \frac{9}{40} = \frac{19}{40}
(2)
(i)
1回の試行で白玉を取り出す確率: 33+7=310\frac{3}{3+7} = \frac{3}{10}
1回の試行で赤玉を取り出す確率: 73+7=710\frac{7}{3+7} = \frac{7}{10}
1回目と2回目に取り出した玉の色が同じである確率は、両方とも白玉である確率と、両方とも赤玉である確率の和である。
- 両方とも白玉である確率: 310×310=9100\frac{3}{10} \times \frac{3}{10} = \frac{9}{100}
- 両方とも赤玉である確率: 710×710=49100\frac{7}{10} \times \frac{7}{10} = \frac{49}{100}
したがって、1回目と2回目に取り出した玉の色が同じである確率は、9100+49100=58100=2950\frac{9}{100} + \frac{49}{100} = \frac{58}{100} = \frac{29}{50}
(ii)
1回目と2回目に取り出した玉の色が異なる確率は、1から同じ色である確率を引けばよい。
したがって、1回目と2回目に取り出した玉の色が異なる確率は、12950=50502950=21501 - \frac{29}{50} = \frac{50}{50} - \frac{29}{50} = \frac{21}{50}
あるいは、
1回目に白玉、2回目に赤玉を引く確率と、1回目に赤玉、2回目に白玉を引く確率を足し合わせてもよい。
- 1回目に白玉、2回目に赤玉: 310×710=21100\frac{3}{10} \times \frac{7}{10} = \frac{21}{100}
- 1回目に赤玉、2回目に白玉: 710×310=21100\frac{7}{10} \times \frac{3}{10} = \frac{21}{100}
1回目と2回目に取り出した玉の色が異なる確率は、21100+21100=42100=2150\frac{21}{100} + \frac{21}{100} = \frac{42}{100} = \frac{21}{50}

3. 最終的な答え

(1) 1940\frac{19}{40}
(2) (i) 2950\frac{29}{50}
(ii) 2150\frac{21}{50}

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