点 A を通り、ベクトル $\vec{d}$ に平行な直線の媒介変数表示を媒介変数 $t$ を用いて求め、さらに $t$ を消去した式で表す問題です。具体的には以下の2つの問題があります。 (1) 点 A(2, 3), ベクトル $\vec{d}=(4, 1)$ (2) 点 A(-1, 2), ベクトル $\vec{d}=(2, -3)$

幾何学ベクトル直線の媒介変数表示直線の方程式
2025/5/12

1. 問題の内容

点 A を通り、ベクトル d\vec{d} に平行な直線の媒介変数表示を媒介変数 tt を用いて求め、さらに tt を消去した式で表す問題です。具体的には以下の2つの問題があります。
(1) 点 A(2, 3), ベクトル d=(4,1)\vec{d}=(4, 1)
(2) 点 A(-1, 2), ベクトル d=(2,3)\vec{d}=(2, -3)

2. 解き方の手順

(1)
* 媒介変数表示:点 A を通り、ベクトル d\vec{d} に平行な直線の媒介変数表示は、位置ベクトル p\vec{p} を用いて、
p=a+td\vec{p} = \vec{a} + t\vec{d}
と表されます。ここで a\vec{a} は点 A の位置ベクトルです。成分で書くと、
{x=2+4ty=3+t\begin{cases} x = 2 + 4t \\ y = 3 + t \end{cases}
* tt の消去:y=3+ty = 3 + t より t=y3t = y - 3。これを x=2+4tx = 2 + 4t に代入すると、
x=2+4(y3)=2+4y12=4y10x = 2 + 4(y - 3) = 2 + 4y - 12 = 4y - 10
よって、x=4y10x = 4y - 10。これを yy について解くと、
4y=x+104y = x + 10
y=14x+52y = \frac{1}{4}x + \frac{5}{2}
(2)
* 媒介変数表示:点 A を通り、ベクトル d\vec{d} に平行な直線の媒介変数表示は、
{x=1+2ty=23t\begin{cases} x = -1 + 2t \\ y = 2 - 3t \end{cases}
* tt の消去:x=1+2tx = -1 + 2t より 2t=x+12t = x + 1 だから t=x+12t = \frac{x + 1}{2}。これを y=23ty = 2 - 3t に代入すると、
y=23(x+12)=232x32=1232xy = 2 - 3(\frac{x + 1}{2}) = 2 - \frac{3}{2}x - \frac{3}{2} = \frac{1}{2} - \frac{3}{2}x
y=32x+12y = -\frac{3}{2}x + \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1)
媒介変数表示:
{x=2+4ty=3+t\begin{cases} x = 2 + 4t \\ y = 3 + t \end{cases}
tt を消去した式:
y=14x+52y = \frac{1}{4}x + \frac{5}{2}
(2)
媒介変数表示:
{x=1+2ty=23t\begin{cases} x = -1 + 2t \\ y = 2 - 3t \end{cases}
tt を消去した式:
y=32x+12y = -\frac{3}{2}x + \frac{1}{2}

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