## 問題1
半径 が未知の円 があります。半径を 回観測して、その結果を とし、これらは互いに独立で同一の正規分布 に従うとします。ただし、 は既知であるとします。 の標本平均を とおきます。
(1) , , を求めます。
(2) は円 の真の面積 の不偏推定量ではないことを示します (ヒント: であることを示す)。
(3) 円 の真の面積 の不偏推定量 を1つ作ります (ヒント: となるような を求める)。
## 解き方の手順
(1)
* : 標本平均の期待値は母平均に等しいので、。
* : 標本平均の分散は、母分散をサンプルサイズで割ったものなので、。
* : の期待値は、 より、。
(2)
。
なので、 となり、 は の不偏推定量ではありません。
(3)
を考えます。
。
よって、 は の不偏推定量となります。
## 最終的な答え
(1) , ,
(2) は の不偏推定量ではない。
(3)