A銀行が100億円で、満期まで10年、クーポン率2%の利付国債を100億円分購入した。5年経過後(残存期間5年)、市場の利子率が5%に上昇したとき、A銀行はこの国債を売却した。A銀行の受け取った売却代金が理論価格とほぼ同じだったとすると、その売却代金はいくらか。

応用数学金融数学債券現在価値割引率キャッシュフロー
2025/5/13

1. 問題の内容

A銀行が100億円で、満期まで10年、クーポン率2%の利付国債を100億円分購入した。5年経過後(残存期間5年)、市場の利子率が5%に上昇したとき、A銀行はこの国債を売却した。A銀行の受け取った売却代金が理論価格とほぼ同じだったとすると、その売却代金はいくらか。

2. 解き方の手順

国債の理論価格は、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いたものの合計です。
この場合、残存期間は5年、クーポン率は2%(年2億円)、市場の利子率は5%です。
各年のクーポン(2億円)の現在価値を計算し、満期時の額面金額(100億円)の現在価値を計算し、それらを合計します。
* 1年後のクーポン: 2/(1+0.05)12 / (1+0.05)^1
* 2年後のクーポン: 2/(1+0.05)22 / (1+0.05)^2
* 3年後のクーポン: 2/(1+0.05)32 / (1+0.05)^3
* 4年後のクーポン: 2/(1+0.05)42 / (1+0.05)^4
* 5年後のクーポン: 2/(1+0.05)52 / (1+0.05)^5
* 5年後の額面金額:100/(1+0.05)5100 / (1+0.05)^5
これらの合計が理論価格となります。
計算を簡単にするため、年金現価係数と終価係数を使用することもできます。
割引率5%で5年間の年金現価係数は、(1(1+0.05)5)/0.05=4.329(1 - (1+0.05)^{-5}) / 0.05 = 4.329です。
割引率5%で5年後の現価係数は、(1+0.05)5=0.7835(1+0.05)^{-5} = 0.7835です。
したがって、理論価格は、2×4.329+100×0.7835=8.658+78.35=87.0082 \times 4.329 + 100 \times 0.7835 = 8.658 + 78.35 = 87.008億円となります。

3. 最終的な答え

87億円

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